強くなること 〜ロココ・ウルパ〜 莉空様リクエスト ページ13
「ダイスケ！今日も特訓するよね！」
「ロココ、やる気だな？ハッハッハ、それでこそワシの教え子じゃ」
監督とそんな会話をしているロココは本当に強くなったと思う。
「Aさん」
「…！」
もう1人のマネージャー、夏未さん。
綺麗で、厳しいけど優しい。
「夕食の準備、手伝って下さる？」
「あ、うん！分かった」
私と夏未さんが並んで宿舎に入ろうとすると
「夏未ー！」
「何かしら」
「今日もお願いね！」
「分かったわ。何時ものでいいかしら」
「うん！」
「そう。Aさん。行きましょう」
「うん…」
夏未さんと2人で台所に立つ。
「夏未さん。何時ものって？」
「…塩むすびよ。特訓の度に頼まれるの」
「へぇ…」
私、そんなの知らなかったよ。ロココが特訓の時に夏未さんに毎回差し入れ頼むなんて。
「Aさん？」
「あ…ごめん」
ぎこちなく包丁を動かす夏未さんの隣で、私も野菜を切る。
何で、何で夏未さんなの？
塩むすび、きっと形だって塩加減だって私の方が上手だよ？
…ロココ、夏未さんの事好きなのかなぁ。
私はずっとロココの事好きなのに…。
何で私じゃ駄目なの。
「Aさん、こっちは切り終わったわ」
「じゃあ次これね」
不揃いな形の野菜をフライパンに入れ、炒めながら夏未さんに聞いてみる。
「ねぇ、夏未さんは好きな人いる？」
「えっ？…そうね、まぁ。日本の人よ。あんなに誰かの為に何かしたいって思ったのは初めてだったんですもの」
「そうなんだ…」
夏未さんの好きな人は日本の人なんだ。
それだけで安心する。でも、やっぱりモヤモヤする。
なんて言うか、妬いちゃうなぁ、って。
「皆を呼びに行きましょう」
「うん。…私ロココ呼んでくるね」
「えぇ、お願い」
まだ外にいるロココに駆け寄り
「ロココ、ご飯だよ」
「あ、A！今日の夕飯なに？夏未と2人で作ったんでしょ！」
「…うん」
「楽しみだな」
「ねぇ、ロココ」
「何？」
「夏未さんに何時も塩むすび頼むなんて知らなかった、夏未さんの事好きなの？」
「え？夏未？」
あ、私嫌な女だ。
「うん、夏未さんの事」
「夏未はそういうのじゃないよ」
「そうなの？」
あ、声が明るくなった。嫌な女。
「うん、僕好きな子いるから。ずっと前から」
あぁ、私今度はその子に嫉妬しちゃう。
でも
「幼馴染なんだ」
幼馴染、って。
ちょっとは期待しても、いいのかな。
莉空様リクエストありがとうございました！
サッカーと貴方 〜豪炎寺修也〜 Akime様リクエスト→←氷と言う名の炎 〜ガゼル〜 ののん様リクエスト
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はる(プロフ) - たぬちゃんさん» リクエストありがとうございます！ 更新遅いかもしれませんが、必ず書かせていただきます！ (2017年8月2日 8時) (携帯から) (
レス) id: ecf948bed9 (このIDを非表示/違反報告)
たぬちゃん(プロフ) - はじめまして！読ませていただきました！とてもよかったです！リクエストでフィディオとアフロディーお願いします！ (2017年8月2日 0時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ねるさん» 了解ですっ (￣^￣ゞ (2017年6月28日 12時) (レス) id: d35fbe64b9 (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで佐久間くんお願いできる？ (2017年6月26日 20時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで海王の凪沢くんお願いできる？ (2017年6月25日 23時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年3月30日 21時
