氷と言う名の炎 〜ガゼル〜 ののん様リクエスト ページ12
「ガゼル様！」
「！！…何だ」
「ボーッとしてましたけど…大丈夫ですか？練習は終わりの時間です」
「もうそんな時間か」
「はい。…最近、厳しい練習メニューを組んでいらっしゃる様ですが…無理しないで下さいね」
「…あぁ」
私はダイヤモンドダストのマネージャー。
ガゼル様…風介の事が好きで、自分からこのチームのマネージャーを志願した。
風介も、それは知っている。
「ガゼル様」
「…私はもう少し残る。君はもう戻ってくれ」
「私も残ります」
「君が残っていても、何も出来ないだろう」
「ガゼル様が無理をする前に止められます」
「…」
何も出来ない。
そう言われた事に多少傷付いたが、風介なりに私の心配をしてくれているのだろう。
「…風介」
「その名で呼ぶな」
「風介は無理するから私が止める」
「…好きにしろ」
ガゼル様、と呼べば私はただのマネージャー。
風介、と呼べば仲の良い家族。
「風介のことは、私が見てるから」
「…」
風介は、毎日自分だけ残って練習を続けた。
私は毎日それを見てた。
風介、とその名を呼んだ。
「はぁ…はぁ…」
息を切らしながらまだボールを蹴ろうとする風介を、止める。
「今日はもうおしまい。ちゃんと休んで」
「…」
風介はグラウンドを見ているけど、素直に私の隣に座った。
ガゼル様、って言ってたらきっと練習を続けただろう。
「風介お疲れ」
ドリンクを渡す。
「無理しないで」
「…もういい」
「え？」
「もう私の練習に来るな」
「え…っ、何でよ？」
「…来るな、邪魔だ」
帰ろうとする風介の腕を掴む。
「…風介、何で来ちゃだめなの」
「…」
「知ってるでしょ、私頑固だから。風介が何でか言うまで離さないよ」
風介は溜息をつくと
「…君が居たら私はだめになってしまう。…君に甘えてしまう」
「甘えていいんだよ、風介は頑張ってるから」
私はそっと風介を抱きしめる。
「落ち着くんだ、君の隣は。出来るならずっと隣にいて欲しい。でも、今はだめなんだ」
「…私は風介が居ないとだめだよ」
「あぁ…私も、君が居ないとだめだ…でも、君が居るともっと君に甘えてしまうんだ」
「…そうかな」
「…？」
「私の知ってる風介はそんなことで弱ったりしないよ。…風介は強いから」
「！！」
「私にいっぱい甘えてよ」
「…ふふっ、そうかもしれないな。…なら、甘えさせて貰うよ」
風介はギュッと抱き返してくれた。
ののん様リクエストありがとうございました！
強くなること 〜ロココ・ウルパ〜 莉空様リクエスト→←厨二病を認めない君へ 〜涼野風介〜
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はる(プロフ) - たぬちゃんさん» リクエストありがとうございます！ 更新遅いかもしれませんが、必ず書かせていただきます！ (2017年8月2日 8時) (携帯から) (
レス) id: ecf948bed9 (このIDを非表示/違反報告)
たぬちゃん(プロフ) - はじめまして！読ませていただきました！とてもよかったです！リクエストでフィディオとアフロディーお願いします！ (2017年8月2日 0時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ねるさん» 了解ですっ (￣^￣ゞ (2017年6月28日 12時) (レス) id: d35fbe64b9 (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで佐久間くんお願いできる？ (2017年6月26日 20時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで海王の凪沢くんお願いできる？ (2017年6月25日 23時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年3月30日 21時
