運命的な出逢いじゃなくても 〜鬼道有人〜 ページ7
私と君は運命的とは言い難い出逢いをした。
図書館で取ろうと思った本が被って手が重なった、みたいなキュンってするやつじゃなくて。
それでも合コンとか、出逢いを目的とした場所ならまだいい。
私と君が出逢ったのは、財閥のパーティ。
つまり、財閥の跡取りの候補者同士として出逢った。
会話と言えば
「鬼道さんは何をやってるんですか」
「俺はサッカーをやっています、そちらは？」
みたいな社交辞令…。
でも同じ年代の人だから、という理由で何度も話すようになった。
その内、社交辞令ではなく沢山話すようになって、嫌いだったパーティも好きになれた。
私が彼に惹かれていったのは言うまでもない。
「鬼道くん、あっちで話さない？」
「あぁ」
今日も鬼道くんと一緒にソファで話をする。
「鬼道くん、サッカーやってたよね、最近どう？」
「…テレビは観ないのか」
「え？」
「今FFIが開催されてるんだが…知らないのか」
「私あんまりそういうの分かんない…それで、その大会が何？」
「俺も出ているんだが…イナズマジャパン」
「鬼道くん出てるの！？イナズマジャパンって事は…日本！？日本代表！？サッカーって世界大会あるんだ！」
「…街で見ないか？イナズマジャパンのポスターとか」
イナズマジャパン…ポスター…あ、見たことある。
「…何だっけ、アジア優勝！とか書いてなかった？」
「あぁ、もうすぐ本戦があるんだ。…ライオコット島でな」
「サッカーアイランドか！」
結構大きい大会なんだな。まぁ世界規模だし。
…あ、でも
「鬼道くん、ライオコット島行っちゃうの？」
「そうだな、来週には。決勝まで行くなら、暫く帰って来られない。再来月のパーティには少なくとも…」
「…そっか。頑張ってね」
落ち込んでるのバレたかな。この人表情読むの上手いから。
「…少し、自惚れてもいいか」
「え？」
「…Aは、俺がいなくなるのは寂しいか？」
「…寂しいよ」
「…俺も、寂しい」
「え…」
「A…好きだ」
「…鬼道くんが？私を？」
「あぁ…遠距離だと言うのは分かっている。だが…どうしても、諦められない。俺と付き合って欲しい」
「ふふっ…真っ赤だよ」
「なっ…//」
「私も好き。…鬼道くん、1つお願いしていい？」
「なんだ」
「ゴーグルとって」
「…これで良いか」
ゴーグルを取った彼はますます真っ赤に。
「鬼道くん、大好き」
そっと鬼道くんの手を握ると、しっかりと握り返してくれた。
君は嫉妬魔でした 〜佐久間次郎〜→←Ｍｅｔｅｏｒｉｃ 〜基山ヒロト〜
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はる(プロフ) - たぬちゃんさん» リクエストありがとうございます！ 更新遅いかもしれませんが、必ず書かせていただきます！ (2017年8月2日 8時) (携帯から) (
レス) id: ecf948bed9 (このIDを非表示/違反報告)
たぬちゃん(プロフ) - はじめまして！読ませていただきました！とてもよかったです！リクエストでフィディオとアフロディーお願いします！ (2017年8月2日 0時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ねるさん» 了解ですっ (￣^￣ゞ (2017年6月28日 12時) (レス) id: d35fbe64b9 (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで佐久間くんお願いできる？ (2017年6月26日 20時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで海王の凪沢くんお願いできる？ (2017年6月25日 23時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年3月30日 21時
