蒼き疾風 〜風丸一郎太〜 ページ2
「…風丸くん、頑張ってね」
「あぁ！」
私、愛川Aはサッカー部のマネージャー。
で、今は帝国との地区大会決勝戦のハーフタイム。
相手の力に微妙に圧されている雷門。
何より円堂くんの様子がおかしい。
「…勝てる？」
私は座っている風丸くんに聞いた。
「勝てるさ！あんなに特訓したんだからな！」
まるで円堂くんのように、明るく君はそう言った。
少し前には惨敗した相手とここまで互角に戦えるようになったんだ、だから大丈夫。
私は、風丸くんが好き。
あっという間にサッカーを好きになった、円堂くんの頼みを断れず助っ人として入ってくれた、沢山特訓した、
優しくて、強くて、カッコいい君が好き。
「なぁ、A」
「ん？どうしたの」
「えっと…」
「もう後半始まっちゃうよ」
「もし、もし…俺たちが帝国に勝って地区優勝したら…」
「…」
「…言いたいことがあるんだ」
それだけ伝えたかったんだ、そう言って君はグラウンドに走って行った。
まさか。
これは、漫画でヒロインが告白されるやつじゃないか。
そんな自惚れた考えを振り払い、風丸くんを見送る。
私は後半の間ずっと風丸くんを見ていた。
試合終了のホイッスルが鳴る。
それは雷門の勝利を表していた。
「やったぁ！！」
私は秋ちゃんと抱き合って喜んだ。
「なぁA」
「おめでとう。風丸くん格好良かったよ」
「ありがとう、それでさ、言いたいことが…」
「…うん」
あぁ、緊張する。
もしかしたら告白なんじゃないかってまだ期待している自分が恥ずかしい。
「A。その…」
「何？」
君は顔を真っ赤にして言った。
「好き…だから、付き合って下さい」
「え…」
期待してた、残りの1%
「あっ…嫌だったら、ごめん…今の忘れて」
私が黙ったままなのを、フられたと思ったのか、風丸くんは自分の手で口元を隠した。
「…風丸くん！」
「…？」
「私も、好き」
「え…っ」
「風丸くんが、大好きです！」
周りにチームメイトがいることも忘れ、私は風丸くんにとびかかるようにして抱きついた。
「A…？」
「大好き、風丸くん」
「え、あ、あぁ…俺もだ//」
１年生が私達を冷やかしているのなんて気にならなかった。
風丸くんの頬に軽く唇を触れさせる。
それだけで風丸くんは真っ赤になった。
私は、風丸くんが好き。
優しくて、強くて、格好よくて、ちょっとヘタレだけどやっぱり格好いい、君が好き。
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はる(プロフ) - たぬちゃんさん» リクエストありがとうございます！ 更新遅いかもしれませんが、必ず書かせていただきます！ (2017年8月2日 8時) (携帯から) (
レス) id: ecf948bed9 (このIDを非表示/違反報告)
たぬちゃん(プロフ) - はじめまして！読ませていただきました！とてもよかったです！リクエストでフィディオとアフロディーお願いします！ (2017年8月2日 0時) (レス) id: 6ea8ed7bc9 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - ねるさん» 了解ですっ (￣^￣ゞ (2017年6月28日 12時) (レス) id: d35fbe64b9 (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで佐久間くんお願いできる？ (2017年6月26日 20時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
ねる - リクエストで海王の凪沢くんお願いできる？ (2017年6月25日 23時) (レス) id: 8d6cfc323a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はる | 作成日時：2017年3月30日 21時
