My whole life

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帰ってきたらお話短めページ10

大倶利伽羅side

俺が帰ってきた時にはいつものように出迎える主。あの時以来、あいつはどんなに用事があっても俺のもとに来て無事を確かめる。その度にみる安堵の表情は悪くないと思ってしまう。
だが、今日はいつもとは違い、主の隣に知らない奴が居た。
鍛刀でもしたのか、俺よりも一回り以上も小さかった。見るからにして短刀だろう。

「お帰りなさい、大倶利伽羅さん。隣に居るのは今日新しく来た子で平野藤四郎君」
「平野藤四郎です。精一杯頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」

そうか…べつに誰が来ようと俺には関係ない…

「…勝手にしろ…俺は馴れ合うつもりはないからな」

数秒後に返事をすると共に俺は主達の元から離れる。忠告はした。後は俺の知ったことではない。

「大倶利伽羅さん、もうすぐご飯出来るから」

主の声が聞こえるのを余所に俺は一人浴槽へと足を向ける。
そう、俺以外の奴が来れば俺は用済みの話だ。また一人で生きていけばいい。
それだけの話だ…