刀装 ページ8
こんのすけに教えてもらいながらとりあえず、刀装を作ることに…
それには近待の力が必要不可欠であるため、大倶利伽羅に頼み込み付いてきてもらった。
「資材ってどれくらい必要なの？」
「作る刀装によって違いまするな」
そっか…数字が書いてあるくらいだし有限なんだろうね…ちゃんと考えて使わないとね…
後、一つの疑問としてこれタブレットだよね？
和風の建築、トイレも洋式では無かったため、古風なのかと思いきや、以外にこう言うところは最新式なんだね…ちらりと大倶利伽羅を見るとタブレットも珍しいのか
ひっくり返したり横にしたりと様々な角度にしている。しかし、画面がそのために正面に来るため、声に出してはいないものの目は少し見開いていた。
反応しているその姿があまり見れない光景のため、つい目移りしてしまった。
「こほん…主様。今日は慣れると言う意味を含めていますのでこのままで行きましょう！」
こんのすけの一声ではっと我に返る。
「わかりました、大倶利伽羅さん、お願いできますか？」
タブレットを操り、作成ボタンを押す。
綺麗な硝子玉が現れたと思ったら大倶利伽羅の手に収まり、彼はまるで最初からわかっていたように気を送る。…そして
「…受けとれよ」
「えっ、早くないですか！？」
そんなに早く、うまくいけるものなの！？
思わず目を大きくし、刀装と彼を交互に見た。
「軽騎兵でございまするな、打刀や太刀等に装備することが出来まする。大倶利伽羅は打刀なのでちょうどよい装備ですな」
こんのすけが説明している中、私から刀装を受け取りまじまじと見ている彼。
どうやら中に入っている子が気になるようで…
こんのすけのことといい、子猫と言い、遂には刀装兵までとなれば…否定することはないなこれ…
かわいい物好きなんだ…大倶利伽羅って…
見た目で人を判断してはいけないと言うのは本当のことだったんだなと改めて思った私が居た。結構可愛いところがあるんだな…
そんな言葉を呟くと彼は良い顔をしないので絶対に言わないのだが、これが後に仇になってしまったこと。
そう、初めての初陣？で刀装を持った大倶利伽羅が見事ボロボロになって帰ってきたのはまた別のお話…
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作者名：セローナ | 作成日時：2017年3月8日 0時
