My whole life

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目覚め…そして… ページ48

目を覚ますとそこは見慣れたいつもの場所。
粗方踊った後、二人は別れ、それぞれの部屋に帰っていった。
暖かな微睡みの中感じるのは、もうすぐ夜明けの時間帯に入る頃合い。
もうそろそろ起きなきゃ…
身体を動かし、起き上がる。
着替えようと手に掛け、腰ひもを緩める。するとなにやら視線を感じ、次の瞬間天井から白い紙が落ちてきたと思ったら、いきなり白い顔がぶら下がって降りてきた。
「どうだ、驚いたか！？」
白い着物に白い髪。それに金色の飾りがいい具合に目立つ。彼は楽しそうにニコニコとしながら私に笑いかける。
『…きゃぁぁぁああああ！！？？』
私の声はそう本丸全体に聞こえただろう。
何十人かの足音が一斉に此方に向かってくる。
「おぃ、どうしたっ！？」
勢い良く襖が開くと大倶利伽羅がそして「主！？」と一斉に刀剣達が顔を覗かせていた。
「…ははっ、まさかここまで驚くとは予想外だったな(苦笑」
『…いや、その前に朝っぱらから驚かすのは控えてください…心臓止まるかと思いました…』
「そりゃあ悪かったな…だが、此方としては実に良いものが見れた(笑」
『良いものって…っ！？』
ばっと後ろを向き、下を確認すれば、自分でほどいた寝間着が…胸元がちらほら見えるのが丸わかり立っただろう。…赤くなりながらそれをまた正しく着直す。
その間に大倶利伽羅はこの悲鳴の元凶を見て溜め息をつく。「国永」と一声あったかと思えば、その次には鶴丸さんの悲鳴と共にこの部屋から出ていくのを耳で確認する。すると蜂須賀さんが「ゆっくり着替えて構わない。先に歌仙と厨に行ってるよ」と一声かけてくれたのでそのお礼をすると、その他の刀剣男士達も続けて出ていってくれた。
本当に気をつけなければ…今までかんがえなかったのだが、彼等は刀ではあるものの、今は人形をしている。性別もれっきとした男士なのだから…
私は少し反省しながら、寝間着からいつもの巫女服に着替えるのだった。