My whole life

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実力をページ35

「ならっ！「刀剣男子様方、主様を攻めないでくださいませ！」っ！？」
『こんのすけ…』
数々の反論を聞いていたのか、こんのすけは私の前に姿を表した。
「この任務は強制任務でございまする…主様がこの任務に従わなければー『こんのすけ、止めて』っ、主様…」
しかしと言うこんのすけにありがとうとお礼を言ってこんのすけを抱き締める形をとる。
これ以上言わせないように…
「強制任務って…それに主がもし従わなかったらどうなるの！？」
『それは絶対にありえないので安心してください』
加州くんの問いかけににこやかに返す。唯一理由を知っている大倶利伽羅がじっと私の方を見ている。
私は彼の目を見てまたにこやかに微笑む。
〔絶対に言わないで〕と言う思いを込めて。
彼は私の言いたいことがわかったようで、溜息を一つ吐く。
「これは強制任務だ…こいつもこれに関しては意地でも曲げないらしい…だから俺は戦えるまでの実力をつけさせた。もしそれでも止めたいのなら、あんたも出陣したいのなら…実力を示せ」
そう、わざわざここに呼んだのだ。言葉で無理なら態度で見せる。
「あんた、強いのか？」
同田貫が私を試すように言う。
『私はまだまだ未熟者ですよ…というのも、どんな道にも終わりはない…と私は考えていますし…』
「なら俺が実力を試してやるよ」
同田貫が実刀片手に道場の中央へ歩いていく。
私も立ち上がり、道場の中央に…
誰もが口々に「やめた方がいい、怪我をする」とか「同田貫、実刀はやめろ！」
など、特に反対の声が大きかった。
そんな中、大倶利伽羅は私の元に歩いてやってくる。
大倶利伽羅は私の傍にやって来ると、自分の刀を私に持たせてくれた。
私はそれを受けとると、私に聞こえる程度の声で「今のあんたなら使いこなせる…」と言ってくれた。
私はお礼を言えば、数歩下がり同田貫と私の間に立つ。
審判役を買って出てくれたようだった。