My whole life

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審神者出陣前日ページ34

あれから数日後
私は、刀剣達を道場に集まるようにお願いした。
次々と道場に集まる刀剣達に自然と背筋が延びる。
そして、最後の大倶利伽羅が道場の扉を閉めて数秒。
私は口を開く。
『わざわざ、お越しくださりありがとうございます。皆様に集まっていただいたのは、明日の出陣に関して皆様に伝えなければならないことがあります』
普段と少し違った印象なんだろう。皆が少し緊張ぎみになる。
「俺達を集めたってことは明日の出陣が相当なことなんだよね？」
『…はぃ、これは本丸全体にかかってます』
内容が内容なだけに、いつまでも秘密にはしていられない。
それは大倶利伽羅と二人で話し合った結果だった。
「それって、道場(ここ)に集まったことと、倶利ちゃんとなにかやっていたことと…関係あったりする？」
周りをよく見てくれる光忠さんの核心のある言葉に私は頷く。
『…政府からのこう言う伝達がありました…明日の出陣に審神者も同行せよ…とのことです』
静寂の中に私の声が響く。
その言葉に大倶利伽羅を除く刀剣男子達が眼を開く。
「あ、主…それって…」
乱ちゃんの言葉に私は頷く。
『えぇ、ですから私も明日の出陣は参加させていただきますのでよろしくお願いします』
まるで台本を読み上げるかのように私が淡々と話していく。
「待てよっ！あんたさっきから淡々に話してるがな！ちゃんと言ってる意味わかってて言ってんのか！？」
和泉守さんが怒鳴りぎみに私に聞いてきた。
『…えぇ、わかってますよ和泉守さん…戦場なんですから生きるか死ぬかの２択でしかそこには存在しない…だから生き残るためには相手を倒さなきゃならない…』
「主…いままでそういった体験なんてしたことないだろう？…そこまでわかってるなら何故出陣何てするんだい？」
みんなの数々の反論。それは私のことを大切に思ってるからこそのものだった。少しくすぐったくて、嬉しくなる。
「もしかして俺達のこと、信用してない…？」
『…信用していますよ、信頼してますから、私の命を預けることができるのです』
この言葉に偽りはない。信頼をしているからみんなに後ろを任せることができると思っている。