夕餉の時間 ページ21
さてさて、ただいまご飯の最中なのですが…
「おかわり！」
「俺も！」
「君たち！おかわりをするのはいいが僕が戻る前に言ってくれないかな！！」
「歌仙君、次僕が行くから食べていていいよ？」
「いや、君だって先程から口にしていないだろう？」
刀剣男士達のおかわり連発で、ゆっくり歌仙さんと光忠さんが食べれてません。
歌仙さんは毎度のことで、光忠さんはお昼ぐらいからこの調子。二人とも面倒見がいいからついお世話しちゃって自分のことは後回しって感じで…
「しょくだいきりさん！おかわりください！」
「今剣君。ちょっと待ってね！今入れるから！」
これは…尚更きりがない感じだ…よし…
「歌仙！おかわり！」
「っ〜あーわかっ「歌仙さん、光忠さん食べてて大丈夫ですよ」えっ、主？」
「ゆっくり食べて大丈夫ですからね？…さて、私が代わりによそいます。いっぱい食べてね」
にこやかにそう返せばおかわりコールはピタリと止み「主にそんなことはさせれない」「主はゆっくり食べてて！」と返事が帰ってくる。
「いつも歌仙さんやお昼からは光忠さんにも任せっきりですからね、それにお構い無く…私は既に食べ終わっています。片付けもしてありますよ」
にこやかに返せば皆が「えっ？…はやい」だの「いつのまに…」と口々に言っていた。それに対して
「５分くらい前にはきちんと手を合わせてからお膳を下げていた」
と大倶利伽羅さんが言ってくれた。
さりげなくお椀を私に渡す大倶利伽羅に私はにこやかに受け取りよそいにいく。ご飯を受け取った大倶利伽羅を見た瞬間、先程まで静寂の広間は一気におかわりコールが暫く続いたのだった。
…それにしてもみんなよく食べれるね…私見ているだけでお腹いっぱいになりそう…
片付けの最中に歌仙さんや光忠さんに言えば、「作った側としてはとても喜ばしいことなんだけどね」と笑っていた。食事している刀剣男士を見ると確かに笑って美味しそうに食べている姿を見て、私はそれもそうかと思った。
それともうひとつの疑問が…
「…お米…今であれぐらい必要なのに…これから先、増えていく刀剣男士のこと考えてみると…足りるかな…」
「…それは…」
「…いっそのこと、稲作でも始めてみるかい？」
「…刀剣DA○H？」
「…なんだいそれ？それにやるとしても僕はやらないからね？」
「畑当番も結構楽しいよ？ちなみに今有機野菜に拘っていてね」
「…今のは聞かなかったことにするよ」
「あはははは」
流石は光忠さん本当に伊達じゃない…
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作者名：セローナ | 作成日時：2017年3月8日 0時
