My whole life

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噂ページ14

そろそろ鍛刀の子達も出来上がっている頃だよね？
私は近待の大倶利伽羅に鍛刀室に行くと告げると自室から離れた。
すると、彼は気になるのか私の後をついてくる。
基本私は否定はしないため、一緒に鍛刀室に行くことにした。
鍛刀室に入るや否や目の前に２振りの刀が置いてあった。
一つは短刀よりは長めだが、打刀より短めの刀。
もう一つは大倶利伽羅と同じような長い刀。
でも彼より少々小振りのようだった。
上手くいったようなのでよかったと胸を撫で下ろす。
それからいつものように、願いをかけながら優しく触れると二人の刀剣男子が現れた。
「すみませーん。こっちに兼さん、和泉守兼定は来ていませんか？あっ、僕は堀川国弘です。よろしく」
「あー。川の下の子です。加州清光。扱いづらいけど、性能はいい感じってね」
よろしくお願いいたしますと深々と頭を下げると、主なんだからそんなことしなくていいと二人から言われる。
「…それにしても、俺が一番じゃないんだ…」
「えっ？どういうこと？」
「まぁ、主のことは俺たちの中でも噂になっているくらいだしね」
「噂？」
「そう、主さんが特殊な審神者で唯一の女性であることとか…最初の刀が大倶利伽羅さんだってこととか、それはもう…色々と」

…なにそれ怖い…神同士で通じ会うSNSとかあるの？

「まぁ、俺は主が可愛がってくれるならそんなこと気にしないけどね！」
「僕も、兼さんと会えるならそんなこと気にしないよ！」
「ははっ、大和守(あいつ)や和泉守、長曽祢さん来たらかなり賑やかになっちゃうんじゃない？」
「ですね！早く会いたいですね」
「…お二人は知り合いなの？」
「はぃ、僕たち前の主さんが同じ新撰組だったんです」
「そうなんだ…それじゃあ皆さんが早く来れるように頑張らなきゃ」
「ありがとうございます。でも無理しないで下さいね！」
「そーそ、俺達は気長に待てるし主が無茶して倒れたら大変だしね」

…気にしない…と言うことは悪い噂もあるんだろうな…二人の会話を聞きながら私はそう感じてしまった。
でもそれより、二人が気にしてないって言ってくれているのが嬉しかったので気にしないようにしよう。

…それと、加州君が言う最初と、言うのは加州はどうやら最初の時に渡されるはずのあの五本の中の一つだったことを教えてもらった。
私は五本の刀ですら見せてもらえなかったけど、他の四本がどんな人たちなのかなと今から楽しみになってきたな…