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どうしよう。どうしようどうしようどうしよう。……どうしよう。
私は強引に腕を引っ張っていく、白恋のユニフォームを着た彼の背中を見つめる。いつの間にか大きくなった彼の背を、見つめる。
今、周囲の人たちは私たちをどういう風に見ているんだろう。中のいい友達だと思われているのか。それとも……カップル、とか。
「……はぅ」
勝手に想像して、思わずため息をつく。だって、誰だって好きな人とカップルって思われたら嬉しいじゃない？
でもでも、やっぱり豹牙かっこよくなってるから彼女とかいるかもしれないし、そしたらちょっとその彼女さんに申し訳ないというか……いやでも嬉しいもんは嬉しいんだもんしょうがないよね？ しょうがないもんね？
と、感情の起伏が激しく情緒不安定気味になっている私は、握られた手から彼の体温を感じながらにやけていた。ちなみに手首を引っ張られていたときに「痛い」と言ったら手を繋いでくれた。ちゃっかり紳士的になってるのがまたかっこいい。
「……ん」
「ってなんでまたフィールド？」
寒々しい場所に連れ戻され、ムードもへったくれもなくなってしまい少し不機嫌になる私に、
「だってここなら人いないだろ？」
と爽やかに笑う彼。それに私は、
「あ、そう」
と言い返すのが精一杯だった。すると豹牙が言う。
「おまえさ、恥ずかしがると途端に素直になるよな」
「はぁ！？ 照れてないし！ っていうか普段から素直でしょ！」
「憎まれ口がなくなるって意味」
「憎まれ口じゃないもん。素直なだけだし」
ふいっとそっぽを向く私に、困ったように笑う彼。
「まあとにかく、来てくれてありがとな」
「……別に豹牙のために来たんじゃない。水鳥に言われて来ただけ」
「とか言いながら、俺のことずっと見てたんだろ？」
なんでわかったの！？ と言いかけるが、寸前でそれを
「自意識過剰なんじゃない？」
という言葉にすり替えた。そして後悔する。
私、本当に豹牙の言った通り素直じゃないなぁ。きっとモテる子だったら「そうだよ〜豹牙くんかっこよかった♡」とか言うんだろうけど。
と、そこまで考えて豹牙を見る。目だけを動かして、彼を見る。彼は私の方を見ていなかった。フィールドを見つめていた。
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十五夜だんご - Raiさん» ありがとうございます。始まって一か月以上経つのに相変わらず無名な作品ですが、よろしくお願いします。 (2020年9月20日 19時) (
レス) id: 55db7e7529 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - やり方はそのまま画面にペースト、編集パスワード、通常検索など出てくると思います (2020年9月19日 17時) (レス) id: ccf4aab007 (このIDを非表示/違反報告)
Rai - 初めまして霧野君かっこ良く好きで楽しみにしていますもし良かったら参加可能でしたら嬉しいです「 https://uranai.nosv.org/u.php/event/kouooue/」「あなたの小説読ませて下さい。」 (2020年9月19日 17時) (レス) id: ccf4aab007 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：十五夜だんご | 作成日時：2020年8月13日 18時
