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「何にする？」
メニューを広げて私へ向けてくれるジミンさん。
『んと、オムレツのプレート』
「デザートは？」
『ん…いちごのタルトにする』
「おっけー！」
そのままメニューを閉じて、店員さんを呼ぶジミンさん。
選んでた様子もなかったのに、私の分と合わせて自分の分もさらっと注文していた。
ドアを開けてくれたり、
メニューを見せてくれたり、
注文してくれたり、
今日のジミンさんもとってもスマートだ。
「ここ、よく来るの？」
『最近あんまり来てなかったから、久しぶりだよ』
……女の子と来てたのかな。
こんなオシャレで可愛いカフェだしきっとそうだよね。
「Aちゃん？」
『……なに？』
「ふふ、なんでほっぺた膨れてるの？」
そういってつんつん、と私の頬をつつくジミンさん。
……自分では気づかなかった。
「Aちゃんはどんな食べ物が好き？」
『え？』
「Aちゃんが好きなもの、教えて」
ふにゃふにゃと笑いながら首を傾げるジミンさん。
こういう、ゆっくりおしゃべりする時間、すごく久しぶりな気がする。
ぽつりぽつりと、辛いのが好き、甘いのが好き、と言ってると、
うんうんと頷きつつ、
"こういうの？""これは？"とたまにスマホで検索した料理の写真を見せながら
話を聞いてくれるジミンさん。
「ふふ、おっけ。
じゃあ次はAちゃんの好きなもの食べに行こうね」
……次。
その言葉が、じんわりと胸に熱をもたらして、
口が緩みそうになって、慌てて下唇を噛む。
なんだかもう、金曜日から今日までの間で、
何度もこういうことがあって、
流石の私でももう見ないふりは出来ない。
私、ジミンさんのことが好きになってる。
このたった3日間で、すごいスピードで私の中に入ってきたジミンさん。
目の前でニコニコ笑って、私にやさしさとぬくもりをくれる。
運ばれてきたチーズやベーコンがはみ出るように挟まれたたまごサンドに
豪快にかぶりつく姿すらも、ドキドキして。
それがバレないように私もオムレツを口に運ぶ。
「おいしいね」
『うん』
ほんとはもっと素直に甘えたいけど、やっぱりまだ少し恥ずかしくて。
もっと一緒にいたら、もっと素直になれるのかな。
いつまでジミンさんが私のそばにいてくれるかわからないけど、
ずっとそばに居てくれたらいいのにな。
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いなり(プロフ) - tyaiさん» すごくすごく返信が遅くなってしまってごめんなさい😭他の方のレスにも書いたんですが、Twitterの方で番外編を書いてます！今後こちらにもあげるかも知れませんがまだ未定ですので思い出した時にでも見に来ていただけたら嬉しいです🥲 (2022年11月16日 8時) (
レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - yu5さん» すごくすごく返信が遅くなってしまってすみません😭Twitterの方で番外編をちょこちょこ書いています！溜まったらまたここに上げる、かもしれませんがまだ未定です🥲 (2022年11月16日 8時) (レス) id: dd77868689 (このIDを非表示/違反報告)
tyai - 急なコメント失礼します。本当に面白かったです！続編などは出ますでしょうか？ (2022年11月3日 23時) (レス) id: 4eebb26101 (このIDを非表示/違反報告)
yu5(プロフ) - 続きがめっちゃ気になります😩💦 (2022年11月2日 9時) (レス) @page45 id: 45f8af9607 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：いなり | 作成日時：2022年10月29日 7時
