No.10ヒーロー物語 ページ11
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平野「鶯丸さん、お茶を持ってきましたよ。」
鶯丸「平野早いな…おや?コレはAと厚、乱じゃないか。」
三日月「どうだ?一緒にお茶をしていかないか?」
乱「うん!そういうつもり!」
厚「隣座らせてもらうぜ。」
オレ達が連れてかれたのは、平安組がいつも寛ぐ縁側。この本丸は寝殿造りと日本の城をどちらもある大きな本丸なのだ。
審神者部屋は、歌仙がいる日本の城の方の裏の本丸にあり、いつ敵が入り込んでも安全なように作られている。
表本丸はここ、書院造りになっている本丸だ。もし敵に入られたとしても練度の高い大刀が多いこの本丸で撃退できる。
もし、突破されても繋ぎ目にオレ達の部屋。つまり粟田口の部屋がある。既に修行を終えている兄弟が多い為審神者部屋に来られないように出来るというわけだ。
…オレも一応修行を終えた身なんだがな。
乱「どーぞ。」
「ありがとな。」
乱から貰う、歌仙のお茶。ゴクリと口を付ければ優しくて、懐かしい味。まだ、審神者と歌仙と三人だけだった頃を思い出す。
…オレの好きなお茶。
鶯丸「…最近鶴丸は実に大人しい。」
三日月「まぁ…いいではないか。」
平野「あの…最近というか、ここ二ヶ月は鶴丸さんは遠征に行ってきて今日帰ってきたばかりですよ?
五虎退と同じ第四部隊なので、すぐ分かります。」
五虎退「は、はい…っ!」
そう。表本丸がやけに静かなのはムードメーカーである鶴丸の旦那がいないからだ。いつもなら、毎日のように悪戯しては長谷部に怒られていたものだった。
因みに長谷部を含む第二部隊は今日も一ヶ月遠征のためいない。隊長がいち兄の第三部隊も一週間の遠征にいない。
第四部隊は、ついさっき帰ってきた鶴丸や五虎退だ。第四部隊は約二ヶ月の遠征のせいかだいぶ皆疲れている。
「そういえば、五虎退鶴丸から聞いたぞ?今回の遠征すごく頑張ったってな。偉いぞー!!」
五虎退「へ?そ、そんなことないです…。姉さん達の方がよっぽど頑張ったじゃないですか…。」
そういってオレはわしゃわしゃと五虎退の頭を撫でる。だが、五虎退は否定した。全く…オレの兄弟は何でこんな自信なさげなのだろう…。
「そういう時は、ありがとうって言うんだ。」
厚「…偉いぞ!」
五虎退「ぁ、ありがとう…ございます。」
撫でる手がもうひとつ増える。厚のだ。五虎退は嬉しそうに猫のように目を細めて黙って撫でられた。
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虹16(プロフ) - 神居さん» 了解です(。ゝω・。)ゞ (2018年8月21日 21時) (レス) id: fcb9d85736 (このIDを非表示/違反報告)
神居(プロフ) - 虹16さん» あの、ぜひ石切ぱっぱと伽羅ちゃんたちとも絡ませて下さい……! (2018年8月20日 10時) (レス) id: 483d5ecd7e (このIDを非表示/違反報告)
虹16(プロフ) - 桃兎さん» コメントありがとうございます!更新頑張ります! (2018年8月8日 20時) (レス) id: fcb9d85736 (このIDを非表示/違反報告)
桃兎(プロフ) - 薬研がかぁいすぎてしんどいです!!更新楽しみに待ってます!! (2018年8月8日 17時) (レス) id: 050cf08f0a (このIDを非表示/違反報告)
虹16(プロフ) - 瑠璃さん» コメントありがとうございます!分かりました!私も轟くんと鶴丸と三日月が好きなので絡ませますね!そして心配まで...ありがとうございます(´˘`*) (2018年7月26日 22時) (レス) id: fcb9d85736 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:虹16 | 作成日時:2018年7月16日 15時