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弐の型 ページ4

貴「母さん、父さん。 話があるの」



これは母さんがお腹に子を授かる少し前の事




母「どうしたの?A」


父「どうしたんだい?」


二人は私の前に座る



貴「昔……父さんが私に話してくれた事、覚えてる?」


父「え……」


貴「鬼を殺すための隊があるんだよね? ……それ、本当の事なら 私……私は 鬼殺隊に入りたい」



深紅の瞳が 鋭く輝く
それはまさに 真剣 そのもので、



父「それは………困ったなぁ」


母「…どうして なりたいの?」



賛成が出来るわけがないだろう
鬼の事はあまり知られていないが、鬼とは人の血肉を喰らい 人の数倍もの身体能力を持つ化け物だ……それを倒すための部隊に可愛い愛娘を行かせることは、親にとっては苦しい事…



それでも、Aは 決めたのだ



貴「…私は 未来を見つめる事を好みません。何があるかわからない未知の世界……それが未来ですから…。 でもっ…なぜか 嫌な予感がするの。 誰かにこの幸せを奪われそうでっ…!」



私は 手を固く握り締め、下唇を強く噛み締めた


貴「……私ね、守りたいの。 あの子達の笑顔も…これからも! それに 少しでも収入がもらえる、母さん達にも今より少しだけ贅沢させてあげられる……鬼に怯える事のなく 生きていける……」



私は守りたい

家族だけじゃなく 私のように 今、幸せと感じている人達のこれからを


貴「私…これから生まれるかもしれない弟や妹達……炭治郎や禰豆子達には 鬼という存在を知りながら 生きて欲しくないの……私のような怖い経験は させたくないの」



母「…A……。」



母の温かい手が 私の頭をそっと撫でる
あぁ……この温もりが好きなんだ



貴「……父さん、私 時々 昔の事を夢に見るの…。 きっとあれは 私たちの ご先祖様。」


父「…どういうことだい?」



父は少し目を見開くと
私に問う


貴「……月を眺めていたりすると ボーッと浮かんでくるの。 何かを伝えてるはず…」

父「……」



私は顔を上げて 二人にもう一度告げた



貴「…私は 鬼殺隊に入りたい…そして 守りたい、幸せとこれからを」



貴「…すぐに強くなれるとは思っていないよ、まず 私にその才能があるかも分からない……でも、諦めて何もしないよりは ずっといいから……お願いします。」



今の私には分からない
失う事の怖さ……そして絶望感


だけど、私はお姉ちゃんだから…





しばらくして、私は両親から許しを得て
家を出た…

参ノ型→←壱ノ型



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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ! (2019年10月4日 2時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます!返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます!更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです!!!応援してます!!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イナビカリ | 作成日時:2019年4月24日 0時

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