検索窓
今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:1,015,320 hit

弐拾参ノ型 ページ25

私はいつの間にか、全てを守らないといけないと思っていた
家族も仲間も周囲の人も………
全てが守れるわけがないのに、私はそれを守ろうとしていた……だからこそ失った時の苦痛が大きかった、、自分を責める事でしか 自分を守る事が出来なかった


ねぇ、錆兎 真菰

二人が生きていてくれたら 私はきっとこんなにもボロボロになんてならなかっただろうね
二人ならすぐに私を止めていただろうから


きっと何もかも溜め込んでいた私を見て
溜め込むなよって言ってくれたんだろうね

今も昔も私は 三人の思い出に救われてきた



ある日ね、義勇が言ったんだよ

『お前が全てを守ろうとするなら 俺はお前を守るよ』

ってね……その時は 恥ずかしすぎて赤面した


ねぇ、錆兎
貴方が死んだ時、義勇はふさぎこんでしまったんだ……自分が死ねばよかったと 泣いて錆兎に謝っていた

だけどね、彼は成長したよ
錆兎と真菰に対しての罪悪感は未だに捨てれてはいないけど…私の前では あの義勇でいてくれる



だからこそ、なんだね
私がこんな所で立ち止まってはいけないんだね




貴「……錆兎、私の頬を打ってちょうだい」


あの時…私、見えた気がしたの
希望をなくした義勇を叩いたのは……


私じゃなくて、錆兎だったんだね



錆「……長くなるぞ、説教」


錆兎は真顔でそういった


貴「望むところよ!」


私は涙を振るうと 思いっきり微笑んでやった




ありがとう
一言では足りない

それでも 君は、、君達はいつも私を救ってくれた



ーーーバシンッーーー


貴「……ッ!」


錆「……生きろよ、馬鹿」


錆兎は笑った
私も笑った


錆兎が口にしたその言葉は 説教なんてものじゃなかったけど……私の心にどっしりと落ちた


貴「……私、あの子達を少しだけ見守って帰るわ……本来 私がいるべき場所へ」


錆「…あぁ」



これで本当のお別れだなんて思わない
けれど、次 会う時は 義勇も連れてくるわ


だから、もう少しだけ
ここで待っててね、、錆兎 真菰



貴「…錆兎 一つ頼んでいいかしら? 」


錆「…何だ?」


貴「きっと、私の弟だから 頭だけでその技術を理解しようとするわ……だからもし 私の弟が 暗闇に落ちてしまいそうになったら……手を差し伸べてあげて欲しいの……姉の私は もう少し先で待ってるから、負けるなと 」


錆兎は微笑みながら

錆「はじめからそのつもりだ」


と言ってくれた



「「……約束よ/だな」」

弐拾肆ノ型→←弐拾弐ノ型



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (412 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
872人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 長女 , 富岡義勇
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ! (2019年10月4日 2時) (レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます!返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます!更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします! (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです!!!応援してます!!! (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:イナビカリ | 作成日時:2019年4月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。