肆ノ型 ページ6
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ーーーパンッーー
貴「…ッ、、」
鱗「判断が遅い」
ジンジンと痛む頬
打たれたのだ……目の前にいる人に
貴「…ッはい！」
私は 大きく返事をすると
もう一度 刀を構えた
鱗「…儂を鬼だと思え、手加減はなしだ」
丸腰 対 刀
それでも、ここでやらないと
私は何も守れない
貴「…タァァァァッ！」
ーーーガンッーーー
………
貴「つ、強い……鱗瀧さん、強すぎです…」
私は僅かな時間で 後ろ向きに倒された
鱗「…これはまだ、楽な方だ」
すました声で言う彼は
鱗瀧 左近次
鬼殺の剣士として育てるーー育手ーーだ。
天狗のお面をかぶり、ピシッと伸びた背筋
そして威厳のある声
私はあの日、錆兎によって
ここに連れてこられた
始めは 何が何だか分からなかったけど…
今は錆兎と他の人達と一緒に 鬼殺隊について
鍛錬をつけさせてもらっている
鱗「A……お前は 頭が硬い、身体能力は 他の奴らの中で一番なんだが 考える時 そこに迷いが生じる…戦いにおいて 迷いは不要だ……いいか？」
貴「…はい。」
本当は分かっていた
戦いでは迷った方が負ける
敵に隙を見せてはいけない
だけど 私は心の何処かで
傷つけたくないと思っている……
それが鬼であっても
ーーバシンッーー
私は両頬を思い切り叩く
貴(駄目だ、駄目だ！……迷うな 弱さを見せるな…戦え、ここにいる理由を 鬼殺隊を目指す理由を忘れるな！)
私は深く息を吸う
貴「…もう一度、お願いします」
その顔付きは 迷いなど抱いていなかった…
鱗瀧は背筋を凍らせた
冷や汗が出る
ただ一つ言えることは
目の前の少女が�犁瓦箸楼磴Σ燭�を�畛�っているということ
鱗「……わかった」
私は構えを取る
何度も素振りをし 皮がむけた掌をぎゅっと握りしめた 刀を強く握る手に汗が出る
刹那……鱗瀧が 動く
そしてそれを見つめて
貴(……来る！)
Aは 鱗瀧の手が 自分に届きそうなのを見計らい……腰をかがませた
決着がついた時、
初めてAの刃先が
鱗瀧の首元に触れた
鱗「……よくやった」
私はただただ涙が止まらなくて
鱗瀧さんが頭を撫でてくれている中
ずっと俯いていた
ーーーやっと一歩踏み出せたんだーーー
とめどなく、涙が溢れ続けた
……
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みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ！ (2019年10月4日 2時) (
レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます！返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます！更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします！ (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです！！！応援してます！！！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：イナビカリ | 作成日時：2019年4月24日 0時
