参拾弐ノ型 ページ34
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
男鬼『……大丈夫かい？』
貴『……お兄、さんッ……』
男鬼『…ッあぁ…すまない、、角が 怖いよね？爪も、、牙も』
助けてくれたお兄さんは 少し悲しそうに笑った
貴『……お兄さん、鬼なの？ ……でも大丈夫！私 怖くないよ！ お兄さんは救ってくれたいい人だから！』
男鬼『……ッ』
すると、お兄さんは泣き始めた
大粒の涙を ポロポロと流す
貴『…え！ お兄さんッ！』
私は慌てた、、私が泣かせてしまったのかと思ったからだ
だけど、お兄さんは 私にありがとうと言った
男鬼『…ッあり、がとう！ 俺を 人として見てくれてありがとう！………俺は 鬼だ、この手で家族を殺してしまった……けれど、その報いとして 人を助けようと、頑張った……やっと、やっと認めてくれたッ……ありがとうッ』
お兄さんはしばらく泣き止む事はなかった
鮮明に覚えている
きっと 彼を忘れる事は無いだろう
月明かりに照らされて泣く彼を見て
私は
貴『……お兄さんは人だよ、だって心が綺麗だから』
確かにそう言った
その後、お兄さんは私を父の所に連れて行ってくれ、、そのまま闇の中へと消えてしまった
今 どこにいるのか……
生きているのかさえ分からないが
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は 話を終え、きっぱりと告げた
笑う事も起こる事もせず
ただ しっかりと見つめた
貴「……私の前に達、奴らを倒してくれた彼は、確かに�狄有瓩修里發里世辰拭�
貴「…不死川さん、人から襲われそうになった私を 鬼が救ってくれた……さっきの話を聞けば 分かりますよね？ どっちが悪で、善なのか……」
貴「……時に私欲で誰かを傷つけ 嘘をつき そして自らを害された時にだけ何かを殺す……愚かでしょう？人間とは、、それでも仕方の無いことでしょうね……だってこの世は人間を主役とした 人間が思い描く世界だから……」
この言葉を聞いて 煉獄と義勇と悲鳴嶼は思った……彼女は己を嫌ってるのでは無いかと
けれど……それを伝えることは 出来なかった
貴「……私は思います、、醜くて愚かな者は私達だと……人間その者だと…けれど、私は生きている、生きてここに立っている以上 大切な者を守るため闘います、…この命が果てるまで」
私は彼らに背を向けて
歩き出す
貴「ただそれだけです……」
彼らに思いが届くことを願って
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 872人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みお(プロフ) - 鱗滝さんの字が違ってますよ！ (2019年10月4日 2時) (
レス) id: e5923a196b (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あいうえおさん、ご指摘ありがとうございます！返信遅くなりすいません(T ^ T) (2019年9月14日 0時) (レス) id: b6281ca595 (このIDを非表示/違反報告)
あいうえお - 「鱗滝」ですよ。 (2019年8月21日 17時) (レス) id: d4ea0d195c (このIDを非表示/違反報告)
イナビカリ(プロフ) - あやさん、コメントありがとうございます！更新が遅くなるかも知れませんがこれからも宜しくお願いします！ (2019年7月25日 22時) (レス) id: 757b33d380 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - めっちゃ最高に面白いです！！！応援してます！！！ (2019年7月21日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：イナビカリ | 作成日時：2019年4月24日 0時
