過去は変わらない ページ12
Aside
貴『うっっっわぁぁぁ‼ 広っ! てかすげぇ。』
私は船の中に入った途端、開いた口が塞がらなかった。 …見たこともない機械? や、それを操作する夜兎の奴ら…。しかも 部屋がたくさんある! 私にとったら全てが初めてで……。
貴『世界は広いんだ……。』
自分が小さく、弱く感じた。
今まで駄々こねて、お兄ちゃんが誘ってくれてたものの、お兄ちゃん以外の生物は信用できなくて……いつも自分の殻に閉じこもってた。
今思うと あの頃の私は幼かったにせよ、バカな奴だった。…いつも自分の力に、、お兄ちゃんに頼っていた ただのーー餓鬼ーーだったんだ…。
神威『……そっか 故郷の星から出たことがないんだったっけ? そりゃ、 まっ 驚くわけだネ。』
貴『まぁね。よく、お兄ちゃんには 誘われてだんだけど…ね、はははっ。』
神威『……Aって、お兄ちゃんがいるんだ……。』
貴『あぁ…いるよ。 今は、いないけど、、』
今は、いない。 正確に言えば 10年前のあの日から……。
神威『今は、いない…か。 何でさ?』
貴『………。』
神威『…連れてってあげるんだから、教えてヨ♪』
神威は ニコニコしながら、私に聞いてくる。
…てか、ほぼ 脅しじゃね?
神威『早く、いいなよ…。』
ーー言うしか ないか…ーー
今頃 降ろされても困るし、話そうが、話さまいが…過去は変わらない。
私は あの日の事を
簡潔に
神威に話した。
その時私は
自分の力と自分のーー呼び名ーーについては
一切、話さなかった…。
なぜって?
私は お兄ちゃん以外の生物を
皆、敵だと思っているから…。
私は、絶対に忘れないーー。
故郷に住んでいた人々から
受けた あの屈辱を……。
あの 視線を……。
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イナビカリ(プロフ) - 坂本雪奈さん ご指摘ありがとうございます! (2018年12月5日 20時) (レス) id: fb4eedb2d0 (このIDを非表示/違反報告)
坂本雪奈(プロフ) - 設定にのところで銀魂と同じ師となってます! (2018年12月5日 7時) (レス) id: 0d84f3c92e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イナビカリ | 作成日時:2018年2月22日 1時