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69.思い出した(日向side) ページ23
「路地裏に人形を置いたのもお前か」
「はい。彼女を連れ去る前に、烏小隊を始末しようと思いまして」
完全に失敗しましたがね、と付け加える。
「もうお喋りはお終いにしよう。日向の記憶を返して、おとなしく倒されてよ」
Aの言葉に、檜扇はしばらく考えると、
「倒されるのはごめんですが、記憶だけは特別に返してあげるとしましょうか」
と言って、指をパチンっと鳴らした。
次の瞬間、
「!…う、ぁぁ…」
壊れた映写機のように、記憶が頭に流れ込んでくる。
嗚呼、そうか。やっと思い出した。
あいつのことも、おれの家族のことも…。
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