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世良「…は！？え？どういうことですか？」
高階「本当によく残ると決めてくれたね！世良くん」
と、そんな世良先生の肩を愉快そうに数回叩く。
良くわからないけど、まあいっか…
そんな曖昧な感じで今の現状を受け入れようとしていた世良先生。
だが、この後の渡海先生の言葉に絶望させられる。
「まあ、どっちにせよお前もう首だけどな。」
教授にあそこまで逆らったんだからな、と言い放つ言葉にパニックになる世良先生。
世良「あの！A先生、僕どうしたらいいですか？」
シュンと垂れ下がる尻尾と耳が見えて、思わず背伸びして背の高い彼の頭を撫でる。
なんだか大型犬を相手にしている気分。
『早く謝ってきた方がいいんじゃないかな。』
世良先生は慌てた様子で部屋を出て行く。
「……渡海先生。」
仮眠室に入ろうとしていた渡海先生を引き留めた高階先生は今回の件についてお礼を言う。
渡海「今回はたまたま運がよかっただけだ。さっさと出て行った方がいい。」
高階「私が論文を完成させ、スナイプが実用化されることになれば、技術しかない貴方の方が出て行くことになる。私と貴方は全てにおいて真逆なんですよ。同じ場所に共存は出来ない。」
表か裏か
生きるか死ぬか
出て行くのは 私か貴方か。
渡海「お前が出て行け。俺“達”は出て行かねーよ。」
鼻で笑った後、そう吐き捨てて仮眠室へ姿を消す渡海先生。
あそこまで自信満々だと、むしろ尊敬するわ。
………ん？
『………俺、たち？
……た、高階先生！あの人！い、いま俺達って！“達”って言いました！？』
高階「そうだね、私はそういうつもりではなかったんだけど。
渡海先生にとって、あなたはそれ程手放したくない存在ってことなのだろうね。」
そんな、あなたを彼から奪うのもいいかもしれない。
ボソッと呟いた高階先生の言葉は、先ほどの渡海先生の言葉でいっぱいになっていたわたしには聞こえていなかった。
世良先生が部屋を飛び出してからしばらくして、
ちょうど世良先生が教授室の前でオロオロとしている頃、
そういえば今教授がいないんだということを思い出し、心の中で世良先生に謝っておいた。
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年5月16日 9時) (
レス) id: d1bb6ccd48 (このIDを非表示/違反報告)
ユダ - 凄く面白いです！続きが凄く気になります…更新楽しみにしてます！ P.S.ブラックペアン凄い面白かったですよね！ (2020年1月29日 2時) (レス) id: 03bfdf54f9 (このIDを非表示/違反報告)
青龍 葵(プロフ) - 移行おめでとうございます！渡海との同期や後輩、数少ないですが恋人設定などの話しがある中、麻酔科医と言う特殊な人と絡んで行く話しは面白くて一気に読んじゃいましたｗ次回の更新を楽しみにしてます(*´ω｀*) (2018年5月15日 3時) (レス) id: 8ae73065e1 (このIDを非表示/違反報告)
Sister(プロフ) - 続編おめでとうございます。さくらさんの書く小説、すごく面白くて続きがとっても気になります。執筆応援してます！ (2018年5月14日 4時) (レス) id: 12ad576ca6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2018年5月8日 18時
