潔癖男子壱 (ページ9)

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ユウside

ｴｰｽ「はぁ、今日も見つけられなかったなぁ……」

最近エースの様子が可笑しい。ずっとため息ばかり吐いている。

ｸﾞﾘﾑ「アイツ…気持ち悪いんだゾ」

ﾃﾞｭｰｽ「同意見だ」

この二人も気になってるみたい。まあ、僕もだけど。

ﾕｳ「ねぇ、エース。本当に最近どうしたの？気持ち悪いよ？」

ｴｰｽ「あ、うん…アハハ」

え、僕何か悪いこと言った！？

ｸﾞﾘﾑ「お前正直すぎるんだゾ」

ﾕｳ「グリムに言われたくないよ！」

でも、僕はこのエースの顔に見覚えがある。この顔は恋する乙女の顔！と言っても僕は女の子じゃないからよくわからない。

でもさっき聞こえたけど『見つけられなかった』ってことは誰かを探してるってことだよね。

ｴｰｽ「実はさぁ、オレ人探しててさ。それでその人のことトレイ先輩に聞いたら先輩だったらしくてー」

ｸﾞﾘﾑ「なら教室まで行ってみればいーんだゾ！」

ｴｰｽ「そ、そんな勇気ねぇよ！！」

先輩か…僕唯でさえこの学園の人にあんまり好かれてないしなあ

ﾃﾞｭｰｽ「……おい、エース。それってもしかしてだが…眼鏡かけてる人か」

ｴｰｽ「え、なんで知ってんの」

ﾕｳ「デュースも知ってるんだね」

ﾃﾞｭｰｽ「いや、僕もその人を探していたからな。」

へぇー、すごい偶然！

ｸﾞﾘﾑ「オレ様お腹空いたんだゾ！」

ﾕｳ「確かに…じゃあ食堂行こ」

エースとデュースが探している人、僕も探そうっと。

さっき恋する乙女の顔がわからないって言ったけど本当は知ってるんだ♪

二人の顔、そんな顔してる。恋、してるんだね