潔癖男子壱 (ページ14)

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Aside

行かなければならないところ…それはこの僕の目の前にある滝だ。僕は毎月ここへ来て身を清める。それも授業を休んで、だ。それ程大切なこと

ここが一番落ち着く。ここで日頃のストレスを発散しているのだ。

「～♪」

滝の音に僕の声は消される。それにここは僕だけしか知らない。

水も、空気も、何もかもが綺麗なこの場所が僕は大好きだ。

ﾌﾟﾙﾙﾙﾙﾙ

電話が鳴った。母様からか？

僕は水で濡れた前髪をかきあげながら電話に出た

「はい、もしもし」

？『あ！A君今から来れる？』

…おい。有り得ないだろ、普通。

「なんでケイト先輩が、僕の番号を知っているのですか…？」

ｹｲﾄ『あ、あー…後で話すからさ！今来れる？』

気味が悪い…なんなんだこの人は。

僕はケイト先輩が苦手だ。僕の苦手な人ランキング10の中にこの人は入っているくらいだからな。

「……はぁ、後でちゃんと聞きますから。どこに行けばいいんですか」

ｹｲﾄ『保健室！保健室に急いで来て！！』

何を慌ててるんだよ。

「わかりました。しっかりと消毒しててくださいね。じゃないとずっと無視し続けますから」

ｹｲﾄ『は、はーい…』

さて、向かおうか。

ここで皆は疑問に思っただろう？そんな早く行けるのかと。それが行けるのだ！僕はマレウス先輩直々に魔法を教えてもらったからな。

これは自慢しているんだぞ…