幼馴染みと先輩と。【紫赤】

〜体育祭�〜○ ページ33

え〜、すっごく飛んで後半戦！

莉犬side


よしっ!次は俺たち１年生のクラス対向リレーだ。


【『次に、１年生のクラス対向リレーです。』】


Aのアナウンスで俺のやる気がしまる。


最初の競技、障害物競走のときに、Aの声が聞こえた。


俺は走っている間、頬が緩むのを我慢しながら必死に走った。


正直、嬉しかった。


あ〜また、応援してくれないかな〜！


さっきなーくんがAとイチャイチャしてたんだよな〜…


俺も負けてられない！


１年生のクラス対向リレー。俺はアンカーを任せられた。多分Aもなーくんも同じ。


ﾊﾟｧﾝ


リレースタートの音がする。


先頭は俺の組。


男子が頑張って走っている。


その後、２走目、３走目、４走目とバトンが渡る。


バトンが渡るに連れて俺の組は後ろの組に追い抜かれていく。


ヤバいよ〜！


大丈夫かな〜頑張れー！


ついに３位で俺にバトンが渡った。


走る。走る。


俺はただ走る事で皆のためになる。


走れ。走れ！


その時…


『莉犬くん！頑張れー！』


やった!Aの声だ！


俺はその声で頑張れる。


小さい頃からその声を聞いて頑張れた。


その声に救われた。


大好きなその声で、俺は２人、３人と抜いていき、ついに1位でゴールした。


『莉犬くーん！』


Aが走ってくる。


『僕、感動したよー！お疲れ様！』


莉「ありがとう！」


Aのおかげだよ。


ありがとう。

〜体育祭�〜◎→←〜体育祭�〜◎

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す