13監督生の言い分 ページ38
アズールは捻くれすぎた。
対価というきっかけが無いと監督生に協力できなかった。
ジェイドは感情を隠すのが上手すぎた。
どんなに仲良くなろうとも、その感情の無い笑顔は監督生を戦慄させた。
フロイドは力が強すぎた。
監督生は容赦なく締め付けてくるフロイドは自分を殺す気だと思っていた。
ジャミルは思春期すぎた。
彼は、カリムに対するように監督生にも素直になれなかった。
ヴィルは監督生を綺麗にしようとお節介をかけた。
その度に『小じゃが』と言われた監督生は心が折れかけていた。
ルークは監督生に興味を持ちすぎた。
比較的良い先輩だったが、命を狙われる感覚は怖かった。
イデアはシャイ過ぎた。
話しかける度に逃げられた監督生は少し傷ついていた。
ツノ太郎は謎過ぎた。
遠回り過ぎる独特な愛情表現は監督生には届かなかった。
リリアは愉快過ぎた。
表面上だけ楽しんでいて、深い所で好かれているとは思っていなかった。
シルバーは関りが少なすぎた。
お昼寝が主なコミュニケーションだったので、会話をまともにしたことがなかった。
セベクは独特すぎた。
監督生はこれから仲良くなれたら良いなと思っていた。
「…と、まぁ、このように私は思っていました。いや、別に私が鈍感ヒロインなわけじゃ無いです。ただ、最初のエースの印象がえぐすぎたんですよ。
NRC生ってどこまでも自分の事中心に動くじゃないですか?そんな人たちに愛されているとか、思わないじゃないですか。表面上だけの仲かとばかり思っていたんですよ。」
ここまで聞いて、NRC生は絶望した。
自分たちの精一杯の愛情表現が、監督生に一切伝わっていなかったことは、辛かった。
そして、教師陣は爆笑した。
「Bad Boy。まだまだだ。」
「あぁ、全くだ。紳士の嗜みが足りないな。」
「きっと筋肉が足りていないんだな。」
「青いね〜。まだまだみんな小鬼だ!」
心が若すぎるというか幼稚すぎる生徒たちを見て、馬鹿にして見ていた。
いつも言うことを聞かない問題児の狼狽える姿や、本気で反省する姿はそれはそれは見ていて楽しいのだろう。
良い所を見せてもなお、ヴィランだった。
「でも、私ちゃんと愛されていたんですね。私、ここで生活しても良いんですね。」
監督生が微笑んだ瞬間、3つの影が監督生に飛び掛かる。
「「「当たり前だ!」」」
その影は、エーデュースコンビと相棒グリムだった。
3人の体温を感じながら、監督生は腕を回した。
「うん。ありがとう。」
1099人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「ツイステ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
檸檬 - あ、あのぉ。ぞ、続編ってどうしたら見れますかねぇ.....?芋けんぴ様さえよければパスワードを教えてもらいたいのですが... (11月4日 21時) (レス) @page42 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めまして!とても楽しく読ませて頂きました、素敵な作品をありがとうございます! 続編?も読みたいのですが…公開はする予定はありますか?とても気になります… (2023年2月2日 8時) (レス) @page42 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 美南さん» 美南様、コメントおよびご指摘ありがとうございます。文字数の都合上、「この世の終わり」と表現させていただきました!!そうですね…皆様の涙腺を破壊してしまったみたいで…反省してます…。ティッシュ贈呈でどうでしょう?笑 (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - まあゆひやさん» まあゆひや様、コメントありがとうございます!お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした…。独白、読んでくださりありがとうございました! (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - R−アル−さん» のりまーす!!のりますよ?? (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:芋けんぴ | 作成日時:2021年3月3日 0時