9恐怖の種明かし ページ34
「うわあぁ!私めっちゃ馬鹿じゃん!こんな悲しませるつもりは無かったのに!
軽いジョークのつもりだったのに!日ごろの皆さんの愛情表現がわからない!
ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」
監督生は気が狂ったように土下座を繰り返す。
何度か頭を打ち付けたようで、おでこは血が滲んでいた。
そして、数分後…
「…闇の鏡さん。」
監督生はのっそり起き上がって闇の鏡を呼んだ。
「何だ。」
「お願いがあるんです。」
監督生は闇の鏡をまっすぐ見る。
その顔は、後悔に焼かれているわけでも、涙を流しているわけでもなく、ただ何かを決意したものだった。
恐らくこれから<ケジメ>を付けに行くのだろう。
「言ってみろ。」
「私を鏡の間に転送してください。私の口から種明かしをします。」
監督生の申し出に、闇の鏡は頷いた。
_クロウリー、骨は拾ってやる。
あのバカ烏に手を合わせながら。
「良かろう。」
そう言うと、監督生の目の前にある鏡と、鏡の間の鏡が光る。
「ありがとう、闇の鏡さん。」
そしてさようなら、クロウリー。
監督生は1つ深呼吸すると、鏡に足を踏み入れた。
【鏡の間】
__ボワァ
鏡の間の一際大きな鏡が光りだす。
するとその鏡から影が浮かび上がる。
一部の生徒を覗いて、多くの生徒の視線がその鏡に集まった。
そして、影が近づきその鏡の中からある人物__
皆が焦がれてやまなかった人物
皆が愛していた人物
「本当ーーーーに!申し訳!!ありませんでしたーーー!!!」
「「「はぁー!???」」」
監督生がスライディング土下座しながら出てきた。
出てきた人物が監督生であると認識した瞬間、鏡の間に再び混沌が訪れた。
阿鼻叫喚第二波だ。
そして、当然だが全員が監督生に駆け寄る。
しかし、
__ピッシャーン!
「ステイ!!駄犬ども!」
鞭が床に当たる音と共に、クルーウェルのよく通る声が響き渡った。
生徒たちは一先ず足を止めてクルーウェルに注目する。
すると、あるプラカードが目に付いた。
【ドッキリ!大成功!!】
その瞬間、隣で号泣しているバルガスが大声で叫んだ。
「デッデレー!!」
そこでサムが指をパチンと鳴らす。
すると、
__パァーン!
と鏡の間の四方八方からクラッカーが鳴り響いた。
生徒たちは突然の情報に脳がシャットダウンしている。
そんな静けさの中、ルチウスがトレインの腕の中で優雅に泣いた。
「ヴォニャー。」
「ルチウス、良い子だ。」
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檸檬 - あ、あのぉ。ぞ、続編ってどうしたら見れますかねぇ.....?芋けんぴ様さえよければパスワードを教えてもらいたいのですが... (11月4日 21時) (レス) @page42 id: b3274f6834 (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 初めまして!とても楽しく読ませて頂きました、素敵な作品をありがとうございます! 続編?も読みたいのですが…公開はする予定はありますか?とても気になります… (2023年2月2日 8時) (レス) @page42 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - 美南さん» 美南様、コメントおよびご指摘ありがとうございます。文字数の都合上、「この世の終わり」と表現させていただきました!!そうですね…皆様の涙腺を破壊してしまったみたいで…反省してます…。ティッシュ贈呈でどうでしょう?笑 (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - まあゆひやさん» まあゆひや様、コメントありがとうございます!お返事遅くなってしまい申し訳ありませんでした…。独白、読んでくださりありがとうございました! (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
芋けんぴ(プロフ) - R−アル−さん» のりまーす!!のりますよ?? (2021年8月11日 9時) (レス) id: e6e71631e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2021年3月3日 0時