揶揄う標的（３） ページ8
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Switchと打ち合わせした時は夏目君に怪しい薬を飲まされそうになったのをつむぎくんに助けてもらったし、
Trickstarのときは好奇心の塊みたいなスバルくんと北斗くんに質問攻めに遭い、恥ずかしさで爆発しそうだったし、
UNDEADのときは零に弄ばれ、薫くんに「なずなくんやめて俺にしない？」と迫られ、大神くんにはなぜか地獄の特訓をさせられ、アドニスくんにはひたすら肉を食べさせられるというわけのわからない新種のいじめに遭ったし、
たまたま立ち寄った医務室で佐賀美さんに「あいつのことが好きなんだって？」と本にを指さしてニヤニヤしながら言われたときは衝動的に佐賀美さんの指を折りそうになった。
そんな感じで夢ノ咲の関係者たちには徹底的に揶揄う標的にされている。
もちろんRa*bitsとか紅月とか、平和に過ごすことのできる安寧の地はあるんだけどね。
EDENの巴くんと七種くんあたりには面倒そうだから絶対にバレたくない。
とはいえ、揶揄ってもらえる程アイドルとの交流が増えてきたという前向きな捉え方もできる。
一から携われるようになった衣装制作も最初の2年生の夏休み明けくらいの時期は時間がかかるせいで、一度に一組分しか受けることができず、更に言えばKnightsとか流星隊とか人数の多いユニットのときは助っ人を借りて制作していたのが、2年生が終わる頃には2つか3つくらいの企画で使用する分の衣装制作を同時に進めることができるようになってきていた。
同時にできることが増えるともちろんアイドルとの交流が増えるということだ。
アイドルとの距離が近くなることで小さな相談事も持ち掛けてくれるようになり、それを衣装に反映させることもある。
他にも相談ついでに個人宛で衣装制作を依頼してくるときもあるからやる気にもつながる。
アイドルと仲良くなることでマイナスなことはない。
仁兎くんのことで冷や冷やすること以外は。
双子はまだ良識的だからいいものの、凛月は何をしでかすかわかったもんじゃないからなぁ。
とは言っても私が本当に嫌がることは今のところしてないから勝手に言いふらすなんてことはきっとしないだろうけど、人の口に戸は立てられぬっていうくらいだし、完全に信用はできない。
こんなに冷や冷やするくらいならそもそも好きなのをやめればいいって話なんだろうけど、それが自分の意志でできるくらいならとっくにやってる。
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泣きっ面を蜂に刺されてできた傷口に塩を塗る（１）→←揶揄う標的（２）
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作者名：小野屋 | 作成日時：2021年2月6日 18時
