夢の韓国旅行 (ページ17)

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17.告白ページ17

私の事が好きって、そう言ったよね…？

ユチョンの目はとても真剣だった。
Aの肩を掴む手には力が入っていて、少し痛いくらい。

ユチョンの気持ちがしっかり伝わる。

「出会ったばかりだし、Aが日本に帰ったら離れ離れになる事はわかってるんだけど、こんなに好きになるなんて思わなかった。
先にキス…しちゃって、軽いって思われたかもしれないけど本当にAが可愛くて…。
韓国と日本でなかなか会えないし、俺もAも寂しい思いもするかもしれないけど…」

そう言って私の肩から手を外し、両手を握ってきた。

「俺と付き合ってほしい」

もう嬉し過ぎて涙が出てきた。
私こそそう思ってたよ？って、ユチョンの目を見つめた。

「ユチョン…、あたしもユチョンの事が好き、すごく好きっ！
あたしもユチョンと同じこと考えてたよ。
離れててもいい。ユチョンにまた会えて好きって言ってくれるなら…」

みるみるユチョンの顔が笑顔になる。

「本当っ？！うわ～！すっげー嬉しいっ！！」

その笑顔がたまらなく可愛くて、私は自分からユチョンを抱きしめた。
泣いてる顔をあんまり見られたくなかった。
まだお互いのドキドキが止まらない。

喜びを噛みしめながら二人はずっと抱き合っていた。

「俺、思った事正直に言う性格なんだけど、今思ってる事言ってもいい？」

「なぁに？」

「キスしていい？」

「ダメって言ったら？」

少し意地悪してみる。
でも、ユチョンの正直な言葉は嬉しかった。
何もしないって約束したからかな、ちゃんと聞いてくれた。

「それでもキスしたい」

ユチョンは身体を離して、また両肩を掴んだ。
今度は優しく触れるように。

赤く潤んだ瞳、ほんのり赤くて柔らかい唇、とても色気がある。

ゆっくりゆっくりユチョンの顔が近づく。

その表情をいつまでも見ていたくて、私はすぐ目を閉じれなかった。

「ふっ、今度は目を開けたままなの？」

「あっ、違うのっ。ユチョンの顔に見惚れて…」

ユチョンは笑って、またゆっくり近づいて、優しく唇に触れる。
ユチョンの唇は離れることなく、何度もAの唇を味わうように。
Aもそれに応えるかのように、ユチョンのぽってりとした唇に吸い付く。

それに火が付いたユチョンが舌を絡めてきた。

キスだけでも身体がジンジンして、快感に襲われる。

「ん…、ふっ…」

思わず声が漏れて、ユチョンは更に激しく舌を絡めてくる。

もう、何も考えられなくなった。