彼と彼女と犬と猫 ページ3
ある日、彼と彼女はCMに映った犬と猫を見てこんな話になった
「犬を飼いたいな」と彼
「犬は嫌、小型犬の鳴き声が嫌なのよね」と彼女
「いつ僕が、小型犬を飼いたいって言ったっけ?」
「あら違うの?だいたいの人は小型犬を飼いたいと思っているもんだと思ってたんだけど」
彼女は偏見が凄まじい人のようだ
「僕も小型犬はどちらかと言うと、苦手なタイプだよ。友達もだいたい小型犬を飼ってる人がほとんどだけど、僕が飼いたいのは大型犬だよ。」
「大型犬って、ハスキーとかゴールデンレトリバーとか?なら私も飼いたいわね。あなたみたいに、優しい目をしている犬だもの」
この2人の凄いところは真顔で、今までの会話をこなした挙句、サラっと愛の言葉を口にすることだ。
テレビのCMは犬のCMから猫の餌のCMに切り替わり、2人の会話も犬の話から猫の話に自然と切り替わる。
「私は猫派なのよね。」と彼女
「君は本当に猫が好きだよね。」と彼
「猫の目が好きなの、不思議な目じゃない?人間も光によって黒目が変わるけど、猫の目は細くなったり太くなったり」
「確かに綺麗な目だよね。何かを見透かすような目だ、君もたまにそんな目をするよね、その目が僕は好きだけど。」
彼と彼女は動物を見ていても、相手を探しお互いを求めあっているのかもしれない。
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作者名:いもけんぴ星人 | 作成日時:2019年4月20日 21時