人間洗浄機９

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簓の場合

簓は盧笙に呼び出され、とあるカフェに来ていた。
すると急に視界を奪われる。

「だーれだ。」

「この声は！」

声を聞いた瞬間に簓はピーン！と閃く。
ボタンを叩く素振りをすると、

「Aちゃんや！」

「ピンポーン。大正解！簓さんに10ポイントです！」

視界が開くと、少女が笑っていた。

「ビックリしたわぁ。オオサカまで来たんかいな？」

「では、問題です！何故私はオオサカまで来たでしょう？」

まだクイズ番組ごっこは続いているようだ。
簓はまた机を叩くと、

「ピコーン！越後製菓ぁ！」

「あはは！簓さん、不正解！正解は…」

そう言いながら少女は楽しそうにカバンを漁る。
そして、

「＜バレンタインチョコを渡すため＞でした〜。」

ラッピングされた袋を差し出した。

結果：驚きのあまり開眼する
「やっぱおもろいわぁ。」
演技ではなく本気で驚いたことは秘密


盧笙の場合

「簓には会えたか？」

「お陰様で会えました！」

「そら良かったわ。」

少女はその後簓と別れて盧笙と歩く。

「実は簓さんビックリして開眼したんですよ。」

「ふはっ。流石Aさんや。」

盧笙は簓が驚くのを想像して笑う。
そんな中、少女はカバンを漁り、

「これは盧笙さんにです。」

「！俺にもあるんかい…。」

「ふふっ、無いと思いましたか？」

「正直思った。」

盧笙の反応を見て少女は嬉しそうに笑う。

「ハッピーバレンタインです。盧笙先生。」

「おおきになぁ。」

結果：先生も校外では甘い
「…ホンマに貰えるとは。」
今日、生徒同士の交換を見て見ぬフリをしたのは秘密


零の場合

「お嬢さん、1人で何してるんだ？」

少女が１人、ある人を待っていると後ろから声がかかる。

「ダメ元で人を待ってるんです。」

「へぇ。こんな美人さんを待たせるたぁどんな男だ？」

「ふふっ。そうですねぇ、キザな詐欺師です。」

男の問いかけに少女は思わず笑ってしまう。

「詐欺師を待ってるとは、変な嬢ちゃんだな。」

「詐欺師さんに言われたくないですよ。」

少女は振り返って笑う。
後ろにはやはり零がいた。

「待たせたな。」

「来ないと思いましたよ。」

少女はそう言ってへらりと笑うとラッピングされた袋を差し出した。

「これ、バレンタインなので。」

零はそれを受け取ると、少女の耳元で囁く。

＿ホワイトデー期待してろ。

結果：大人の余裕凄い
「娘ってのも悪くねぇな。」
呼び出されたとき、貰えると確信してたのは秘密

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