人間洗浄機９

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左馬刻の場合

左馬刻はソワソワしながらコーヒーを淹れて待っていた。
スカルはどうしてだ？と疑問を抱きながらご主人様を見つめる。

すると、
「こんにちは〜。」
と、左馬刻が待ちわびていた声が聞こえた。

「おせぇ。」

「あはは。」

左馬刻はそう言いながらマグカップを２つ持ってソファーに座り、自分の隣をポンポンと叩く。
これは＜横に座れ＞の合図だ。
少女は大人しく隣に座る。

「これ、バレンタインです。」

「おー。」

素っ気なく言いながらも、早速開けて一口食べていた。

「…手作りか。」

「はい。お口に合いました？」

「悪くねぇな。」

結果：花が飛ぶ
「あ？他の女からのはいらねぇ。」
少女以外のチョコは断っていたことは秘密


銃兎の場合

「銃兎さん、今日も送ってもらってすみません。」

「いえ、これくらいどうってことないですよ。」

いつも通り、銃兎の車の助手席に座る少女。
そして、カバンをごそごそと漁り、

「これ、わずかながら感謝の気持ちです。」

銃兎にラッピングされた袋を差し出した。

「…俺にか？」

「えぇ、今日はバレンタインですから。」

すると、銃兎は何か考えるそぶりをした後、ニヤリと笑う。少女は知っている。こんな時はロクなことが無い。

「丁度小腹がすいていたんだ。…運転中で食べれないから口に運んでくれると助かります。」

「今日だけですよ？」

結果：遊ばれる
「これくらいの報酬があっても良いだろう？」
周りの人には無い特別が欲しかったのは秘密


理鶯の場合

「理鶯さん！」

「A、よく来てくれたな。」

少女は理鶯のキャンプ地に来るや否や、いつも通り抱き着く。
恐らく、このタックルにも近い衝撃を笑いながら受け止めるのは理鶯だけだろう。

「それで、何か用でもあったのか？」

理鶯は胸元の少女の頬を撫でながら問いかける。
少女はニッコリ笑うと、

「ふっふっふ。理鶯さん、今日はバレンタインデーですよ？」

少女は理鶯にラッピングされた袋を差し出した。
それを見て、理鶯は目を見開く。
驚いているようだ。

「…小官にか？」

「はい。お世話になってるので。」

理鶯は嬉しそうに受け取ると、そのままテントの方へ戻ってしまった。
どうしたのだろうかと少女がキョトンと立っていると、

「これは、小官からだ。」

と、花束とチョコを差し出された。

結果：スパダリだった
「バレンタインは、本来男性が愛おしいと思う女性に贈る日だからな。」
そのチョコの材料は秘密

３→←番外編：バレンタインに愛を　<乱数の誕生日とは無関係です>

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