日常222 臨時ニュースはよく見るべきだ ページ10
『キャプテンのゲミル、外から回り込む…！！このまま行くか！？…ゴールを狙う！シュート―！！』
その頃、山田家ではサッカーの実況が流れる。
二郎がテレビでサッカーの試合を見ていたのだ。
食い入るようにテレビを見る二郎。
そして、シュートが決まった瞬間、
「やったぜ！逆転！！」
二郎がガッツポーズして喜びをあらわにする。
どうやら、今点を入れたチームを応援していたようだ。
その隙に、
「ふんっ！」
三郎が二郎に手を伸ばし、あるものを奪う。
「あ！何すんだよ！」
「一兄の大事なマイクだ！僕が改めて手入れする！」
三郎が二郎から奪ったもの、それは＜一郎のマイク＞である。
二郎が善意で手入れをしていたところ、それに嫉妬した三郎が奪い返したという山田家ではよくある光景なのだが…
今回はそのマイクが一郎の元に無いのが大きな問題だ。
まぁ、弟二人がそれを知るはずもない。
「お前！俺を信用できねぇってのかよ！」
「二郎への信頼なんてとっくに底を打ってるよ！」
いつも通り兄弟げんかを始めた。
あーらら、このままだと止まる様子もないな。
普段ならこのまま大喧嘩に発展するのだが、
＿ここで臨時ニュースです。
女性アナウンサーの声が喧嘩に終止符をうった。
二郎も三郎も、喧嘩そっちのけで突然ニュースに切り替わったテレビを不思議そうに注目する。
そこには
＜イケブクロのカフェで立てこもり事件発生＞
というテロップが。
「「イケブクロ！？」」
イケブクロで起きている事件だと知ると２人は、食い入るようにテレビを見始める。
画面には、
「兄ちゃん！？」「Aさん！？」
覆面男に従い、椅子を運んでいる一郎と少女の姿が。
その姿を見て二郎と三郎は顔を合わせる。
＿コクン。
２人は同時に頷くと急いで萬屋ヤマダから出ていった。
＿兄ちゃん、A…！
＿頼むから無事でいてください！
一郎と少女を助けるために。
所変わってシンジュクディビジョンのとあるマンションの一室では、
「「…っ！」」
一二三と独歩がテレビを見て言葉を失っていた。
そこには山田一郎と、その隣にいるよく知る人物。
「Aちゃん！？」「A！？」
少女の姿があったからだ。
映ったのは一瞬だったのでお互い、自分が見たものが信じられず、確認するが、残念ながら２人の見た人物は少女で間違いなさそうだ。
「…どうする！？」
独歩は焦りながら一二三に問いかけた。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
