日常248 おふざけが過ぎる ページ36
「も、…もしもs」
『A！？良かった！やっと出たな！』
少女が電話に出て耳に当てた瞬間、一郎の大声が響く。
その声は寂雷や、一二三、独歩にまで聞こえていたらしく、3人とも苦笑いだ。
「えっと、事件が解決したから…今から帰ろうと思います。」
少女は若干怯えながら一郎に報告する。
時刻は0時も近い。
これは、間違いなく説教コースだ。
『それよりも…何か言うことねぇか？』
「ウッス！申し訳ありませんでした！」
電話の向こうから一郎の低い声が聞こえる。
＿ガンッ
少女は電話しているから見えないと言うのに、腰を90度に折り曲げて、それはそれは綺麗なお辞儀をする。
少女の奇行に驚き麻天狼の視線が少女に集まった。
「ちゃんと連絡を取るのが遅くなって、心配かけてごめんなさい…」
『おう。何だったんだよあのふざけたLINEは。』
「あっはは…出来るだけ心配かけないようにと。」
『いや、逆に心配したからな？』
あのふざけたLINE、とは。
特別にお見せしよう。
寂雷と独歩の元へ向かうのが決まった時の、一郎への連絡が
『やっほー！！私、乾A！
一本の電話から何やら事件の匂い！これはまたまた巻き込まれる予感ー！
このままだと、帰りが遅くなっちゃう！
私、どーなっちゃうのー！？
次回！名探偵寂雷！！
絶対見てよね！
PS 今日の夕ご飯は肉じゃがが良いです。
PS 依頼お疲れサマンサタバサ♡ 』
…うん。これは怒って良いぞ。
少女はたまにネタ盛り盛りのおふざけLINEを送るのだが、今回は…タイミング的にもおふざけが過ぎたようだ。
「だって…何か真剣な文章にしたら大袈裟に捉えちゃうかなって…。」
まぁ、一応考えがあっての事のようだ。
『違法マイクのせいで頭がおかしくなっちまったのかと思った。』
「え、急に辛辣じゃん。」
『家帰ったら覚えとけよ。二郎と三朗もずっと心配してたんだぞ。』
「ウッス！申し訳ありませんでした！」
電話の向こうで一郎のため息が聞こえる。
取り敢えず、電話での説教は終わりそうだと、少女は肩の力を抜く。
『寂雷さんと一緒だろ？電話変われるか？』
一郎は先ほどまでとは違い、柔らかい声を出す。
少女は折り曲げていた腰を戻して、
「了解。ちょっと待ってね〜」
と言って寂雷を見る。
「寂雷さん、一郎が電話変わって欲しいらしいんですけど、良いですか？」
「勿論だよ。一郎くんにもAさんにも申し訳ないことをしたからね。」
寂雷は微笑みながら電話を受け取った。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
