日常232 救世主 ページ20
『一二三さん、右を見てください。』
そのメッセージを見た一二三は、ハッとして右を向く。
そこには、寂雷の車と、助手席で手を振っている少女の姿が。
「独歩ちん。」
「あ、あぁ。」
一二三と独歩は顔を合わせて頷き合う。
階段の手すりを乗り越えて、すぐ近くの倉庫の天井に落ちる。
＿ガタンッ
結構な音がなってしまい、見張りの警察が後ろを向くが…
「セーフ。」
一二三が独歩を抑えたおかげで、その姿は見られなかった。
一二三と独歩は安堵のため息を吐く。
「行くぞ、独歩ちん。」
「わかってる。」
今度は音を立てないように慎重に降りて＿
「独歩さん、一二三さん！無事で良かったです！」
「Aーー！！」
ようやく車に到着した。
少女が少し窓を開けると、独歩が少女の首に車越しに飛びつく。
少女は独歩を安心させるように撫でて、一二三にも声をかけた。
「一二三さん、後ろ乗れます？」
「う、うん！勿論だよ！ほーら、独歩ちん！行くよ！」
「あ、悪い。すぐ乗る！」
ようやく全員が車に乗り込み、
「では、取りあえずここから離れましょう。」
車がようやく発進した。
＿カシャッ
「あれは…麻天狼？それにあの少女は…どうしてここにも？」
乗り込んでいる様子をまさか誰かに見られていただなんて知らずに。
「先生ぇ、…Aちゃん、ちょうど良い所に！超ラッキー！」
一二三は独歩と少女の電話の事を知らないので、ただの偶然と思い込みリラックスさせた表情を見せる。
「先生、A。まさか来てくれるなんて…」
「あんなお電話をいただいた後に無視はできないですよ！」
独歩は少女たちが来てくれたことに喜びを感じていた。
少女は振り返り、笑顔で話す。
寂雷の車が来なければ今頃…うん。考えたくもないな。
「私たちが着いたときにはすでに警察の方が来ていたので、裏口の方に回ったのですが、正解だったようですね。」
寂雷は後ろにいる二人を皆ながらほっとしたような表情を見せた。
「それで？現場はどうでした？」
寂雷の問いかけに、
「どーもこーもありませんよ…。部屋に帰ったら男の人が死んでたんですよ。僕のネクタイで首絞められて。」
独歩はか細い声で説明を始める。
これは…災難だとしか言いようがない。
「どんな人だったんですか？」
少女が疑問を持つ。
確かに、どのような人だったのか疑問だ。
麻天狼に恨みを持つ人なのか、それとも個人的に何かある人なのか‥‥
少女の問いかけに一二三が口を開いた。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
