日常228 人気者 ページ16
＿＿シンジュクディビジョン、不夜城の輝くネオンとエネルギーに引き寄せられた、愛と欲望が渦巻く街。国籍、性別、人種、文化、価値観。寄せ集めの街に常識は通用しない。そんな人々が今日も不可思議な事件を引き起こす。
＿神宮寺先生、神宮寺先生、整形外科にお願いします。
＿神宮寺先生、神宮寺先生、消化器内科にお願いします。
夕方、寂雷が働く病院で寂雷を求めるアナウンスが流れる。
生憎、寂雷は一人だけだ。こんなにも多く求められてもどうしようもない。
「分身の術、私も習いましょうかね。」
今日、診察した小児が言っていたことを思い出し、そんなことを呟く寂雷。
＿取りあえず、整形外科に行きましょうか。
寂雷が足を進めようとすると、
「寂雷先生！急患です！」
看護師が1人、焦ったように寂雷を引き留めた。
「急患ですか？」
「はい！何でも、寂雷先生のお知り合いの方が…」
寂雷の脳裏に本日イケブクロであった事件がよぎる。
「わかりました、そちらに急ぎます。」
寂雷は、自身の診察室へと急いだ。
「寂雷先生、急に申し訳ありません。」
「やはり一郎君でしたか。それで、急患と言うのは…」
寂雷が駆け付けた先には、一郎の姿が。
しかし、一郎は傷1つ無いように見える。
＿だとすると、急患は・・・
「はい。Aが…。」
一郎の背中におぶられる少女の姿を見る。
顔色が悪い。
「わかりました。一郎君、すぐに彼女を診察室のベッドの上に！」
「はい！」
一郎が少女をベッドに優しく寝かせると、寂雷が問いかける。
「Aさんに何があったのか聞いても良いかな？」
「勿論っす。実は・・・」
一郎は今日起こったことを的確に寂雷に話す。
＿違法マイクの強いバイブスを受けけてしまったとなると…脳が心配ですね。
寂雷はこれは一刻を争うかもしれないと、急いで診察を開始した。
診察後、一郎はまた寂雷の診察室に呼ばれる。
「…Aは！」
「落ち着いて、一郎君。Aさんに目立った脳の損傷はなかったよ。恐らく障害も残らないだろう。」
幸い、少女に問題は無かったようだ。
一郎はそれを聞いて安堵の表情を浮かべる。
「でも、念のため一晩だけ入院させても良いかな？」
「勿論です。よろしくお願いします！」
一郎は寂雷に頭を下げる。
そして、ベッドの上に寝る少女の元に近づき、
「守れなくて悪かった。」
少女の手を一度強く握りしめ、一郎は帰っていった。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
