日常235 クビになったホスト ページ23
「…どうやら警察は独歩君を重要参考人として追っているようですね。」
左馬刻との電話を終えた寂雷が車内に戻ってくる。
「えぇ〜…。」
「嵌められたのは独歩ちんか〜。見直したぜ独歩！お前が、ここまで人に恨まれるなんて…凄いじゃん！」
「あはは、ご愁傷さまです。」
寂雷からの報告を聞くと、独歩は怠そうな声を上げる。
まぁ、妥当な反応だ。
それよりも、幼馴染が犯罪者にされかけているというのに、呑気な一二三がどうかと思うのだが…。
「俺は…恨まれるようなことなんてしてないって！」
独歩が一二三の手を払って嘆く。
まぁ…ドンマイ。
「とにかく、こうなっては我々で事件の真相を突き止める以外、独歩君の無実を晴らす方法はなさそうですね。」
「ですね…。」
寂雷が考え事をしながら皆に提案する。
確かに、左馬刻の情報通りだと警察はあてにならない。
「でも、どーします？何か手掛かりはあります？」
一二三は後部座席から身を乗り出し、寂雷に問いかける。
今の情報だけでは、事件解決なんて不可能に等しい。
一二三の質問を受けて、寂雷はスマホを操作する。
「犯行時刻の前にこの男が防犯カメラに写っていたようです。」
左馬刻が情報を寂雷のスマホに送ってくれていたようだ。
寂雷が見せた写真は確かに独歩たちの住むマンションのもので、そこには白いスーツのスカした男が数人映っていた。
「あ…コイツ確か…」「あ、この人！」
「２人とも、知ってるんですか？」
その写真を見た一二三と少女が大きく反応する。
少女と一二三は顔を見合わせ、
「一二三さん、この人って。」
「う、うん。前にAちゃんが、お店に、来てくれた時にいた人だよ。」
この男、実は一二三が働いていたホストクラブで前にホストをしていたことがあったのだ。
少女がたまに絢子と店に来たときに、よく絡んできた。
この男が少女たちに絡む度に、一二三がいつも助けてくれていたので印象に残っていたのだ。
「一二三君、Aさん、どういうことかな？」
「あぁ、コイツはこの前まで俺っちの店で働いていた蟒蛇(うわばみ)ってホストっすよ。大した売り上げも出せないのに、客には手当たり次第に手を出すわ、やばい奴とつるんでいるわでクビになっちゃったんす。」
「あの人、クビになったんですね。」
一二三はやれやれと言った感じで話す。
「そうそう。よくAちゃんに絡んでたので、俺っちとしてはクビになってくれて助かったっすけどね。」
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています！ (2022年10月29日 18時) (
レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております！８以降のパスワードを教えていただけないでしょうか？ (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：芋けんぴ | 作成日時：2021年1月17日 19時
