日常224 山田の神童 ページ12
「やった!上手く一兄のスマホに入りこめた!」
三郎は現場に向かいながら、一郎のスマホに入り込もうとハッキングを仕掛けていた。
どうやら成功したようだ。
「で!中の様子は!?」
二郎は三郎のスマホの画面を覗き込む。
「えーっと…」
三郎がスマホを覗き込むと突然大きな手が映りこむ。
覆面男の手だ。
そして、その拍子に
_バタンッ
「あぁ!倒れた。」
一郎のスマホは倒れ、画面が真っ暗に。
少女のスマホにも入り込んでみたが、元々画面が下向きに置かれていたらしく、真っ暗だ。
「しゃーねぇ!現場に急ごうぜ。」
「あぁ!」
二郎と三郎は、取りあえず現場に早く到着することを考え、走り出した。
喫茶店内では、覆面男がスマホをいじりどこかへ電話をかける。
「あぁ、イケブクロの銀行強盗だけどよぉ。責任者に繋いでもらおうか。」
どうやら外にいる警察に電話をかけているらしい。
自分の出した要求が通らないことに苛立ちを感じているようだ。
覆面男が声を張り上げることで現場の緊張感が増す。
少女たちの近くにいる子どもは、今にも泣きだしてしまいそうだった。
「着いた…。」
一方、二郎と三郎はようやく現場に到着したものの、現場には警察の見張りと野次馬がいて中には入れそうにない。
「やっぱ強行突破は無理っぽいな。」
「何とかして兄ちゃんにこのマイクを届けないと。」
二郎は悔しそうにマイクを見つめる。
_まずは中の様子を確認しないと。
三郎はスマホの画面を見つめ、どうにか現場の中の様子を見ようと頭を働かせる。
すると、立てこもりが起こっている喫茶店の防犯カメラのデータを発見。
三郎は瞬時にスマホを操作し、中に入り込もうとハッキングを仕掛ける。
スマホの画面と、三郎の自室のパソコンの画面が慌ただしく動き出し
clearの文字が。ハッキング成功だ。
「よし!入った!」
「ん?」
二郎が三郎の声に反応し三郎のスマホを覗き込む。
すると、ローディングが完了し、三郎のスマホの画面は一郎と少女の姿を映し出した。
「あ!兄ちゃん!A!」
「一兄…Aさん…」
一郎に肩を抱かれ俯いてる少女を見て、二郎と三郎は焦る。
「さて、どうする…!?」
「遅い!わざとじゃねぇだろうな!」
覆面男は上手く行かない苛立ちに怒鳴り散らす。
すると、遂に子供が泣き出してしまった。
「…大丈夫だよ。」
泣き出す子供に誰かが手を差し伸べる。
そして、
「あの…」
苛立つ覆面男に声をかけた。
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きな粉もち - いもけんぴさん» ご返信ありがとうございます。楽しみに待っています! (2022年10月29日 18時) (レス) id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - きな粉もちさん» きな粉もち様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - くりゅさん» くりゅ様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
いもけんぴ(プロフ) - れんさん» れん様、コメントありがとうございます。いずれ、全体公開を考えているため、もう少しお待ちいただけますと幸いです。申し訳ありません。 (2022年10月27日 16時) (レス) id: 9d0d70bc15 (このIDを非表示/違反報告)
きな粉もち - 人間洗浄機シリーズ、いつも楽しませていただいております!8以降のパスワードを教えていただけないでしょうか? (2022年10月26日 16時) (レス) @page47 id: 7285b7d776 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:芋けんぴ | 作成日時:2021年1月17日 19時