【平和組】社内恋愛 in SPRING

第12話 ページ13

〜主人公 Side〜


携帯のアラームで目が覚めた。

現在、6:00ピッタリ。


家に帰って来てからの記憶はないものの、キヨ君に送ってもらったのは覚えている。

チャラチャラしてるイメージがあったんだけど、人ってやっぱり関わらないと本当のことはわからないよね。

思ったより控えめだし、すごく優しかったな。

昨日のことを思い出しつつ、支度を始めた。


・


in 会社

『…おはようございます…！』

いつも通り、大きめの声で挨拶をする。

「…あ、おはよ」

近くでコピーを取っていたキヨ君は、そう言って振り向いた。

『あ、昨日は本当にありがとうね。』

キ「いや、いいよ。それより、二日酔いとか大丈夫なの？」

心配そうに私の顔を覗き込んだ。

『…あ〜…うん、多分大丈夫。』

正直言うと、少し頭が重いんだけどね…。

キ「…多分って…無理せず辛かったら休めよ？」

苦笑いしながらも、顔は心配の色に染まっていた。

…ちょっと嬉しいかも。

『…ふふ、ありがとう。』

思わず笑みがこぼれた。

キ「…おう、遠慮すんなよ？…んじゃあな。」

キヨ君はコピーの終わった紙をまとめると、片手を軽く上げてから仕事場に戻って行った。


・

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