【イナイレ】まねっこ . 【エイリア編】 (ページ9)

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春奈side

キャラバンに乗り込んできたとき一瞬で目を奪われた
少しタレ気味で大きな目に長い睫毛
ふわりと微笑み姿はまるで女神だった

呼吸をすることを忘れてしまうほどだった

その小さな口から紡ぎだされる一言も聞き漏らしてはダメだと感じた
その小さな口から零れてくる優し気な声色が心を満たしていった

そんな風に感じていた相手に話しかけるのには私らしくないくらい緊張して声を出そうとしても何故だかいつものようにスッと声が出ないほどだった

私が急に後ろから話しかけたことに対して驚いたのかAさんは肩を揺らした

ゆっくりとこちらを振り返る
大きな目が私を見つめる

ああなんて綺麗なんだろう
瞳に吸い込まれてしまいそう

「もちろんっ」

口角が微かに上がり目が細められた

ああ綺麗だ

「ああだめ、
　Aさん綺麗すぎますよぉっっ」

感情を私の中だけで消化できるわけもなく私の口から感情が溢れ出る

Aさんはちょっとだけ驚いたような表情をしてすぐに微笑み頬を淡いピンクに染めながらありがとうと小さく言った

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「あっ、あったっスー !」

Aさんとエイリアボールを探して早20分
どこを探しても何の手掛かりもなく途方に暮れていたころどこからか壁山君の声が聞こえてきた

声のする方に向かうとそこには何故かびしょ濡れになった壁山君と目金さん

急いでキャラバンへからタオルを２枚持ってきて２人に渡す

「春奈ちゃんって優しいんだね」

「へっ
　そっそんなことないですっ」

急に声をかけられ思わず間抜けな声が出て頬が熱くなるのを感じる

そんな私の姿を見てかプッとAさんが吹き出し、春奈ちゃん可愛いと両手で私の赤くなった頬を包んだ

Aさんの手は冷たくてとても心地よかった

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