【コロイカ】意味がわかると怖い話。《3》

当たる占い師 ページ46

語り手；エンペラー


最近近所に占いの店ができた。



何でもそこの占い師はよく当たると評判らしい。



Jｒが占いが好きで
既にその占い師に占ってもらったらしいので
どんな感じだったのか話を聞くことにした。



「あそこはコースが選べるんだ。
タダのコースと1000円のコースと10000円のコースがある。」



「ほう、無料のコースもあるのか。
で、どうだったんだ？」



「俺は金なくてタダのコースにしたんだけど
正直抽象的すぎてよくわからなかったよ。
なんかその占い師は『四季を司る占い師』らしくて。
タダのコースでは『夏』としか言われなかったよ。
1000円のコースで何年後の夏か、
10000円のコースで内容を教えてもらえるみたいだけどね。
まぁタダだから仕方ないか」



なんだそれは。夏がどうしたというんだ。



さっぱりわけがわからん。



だが、よく当たるんだな・・・



もしかしたら幸せが来る時期なのかもしれない。



俺にはプリンツという弟がいる。



プリンツにはいつ幸せが来るのだろうか？



それをどうしても知りたくなった俺は
弟を連れて占い師のところへ行った。



「こいつを1000円コースで占ってくれるか」



「わかりました・・・
この子は70年後の秋です。」



なんだ、それは・・・



70年後はもう爺さんになってしまうじゃないか。
それに70年後に何が起きるっていうんだ。



待てよ・・・俺の場合はどうだろうか？気になる。



思い切って10000円のコースをやってみるとするか・・・



「では、10000円のコースで俺を占ってくれ」



「わかりました・・・
あなたは冬・・・そして明日です。」



「明日だと！？明日何が起こるというんだ。内容を教えてくれ」



「内容は交通事故です」



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解説


文字数ないから爆速でいくべ！


この占い師の占いがよく当たるというのは本当です。マジです。


ですが、エギングJｒくんの言う「四季を司る占い師」ではなく、


「死期を司る占い師」です。


つまり、相手の死期…いつ死ぬかが分かるみたいですね！めっさ怖い。


プリンツくんは70年後の夏…おそらく寿命ですかね。


ですがエンペラーくんは？


なんと言われましたっけ？


もう一度占い師さんに聞いてみましょう。


「冬・・・そして明日です。内容は交通事故です。」

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