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『え、あれではい!って言うと思ったんですか…?』
「だって、この本が一体何を言いたいのかを貴方と考えたいなぁって。」
ちょっといい事言ってくれた、嬉しい。
『そんな事言うなら、少しだけですからね…』
「あはは。褒めるのに弱いんだ!……もっと使お。」
最後の方に小声で何か聞こえたが、聞かなかったことにしよう。
『…で、まずは何を?』
「あ、このページ!このページです!」
なーんて言いながら、ずーっとあの本について考察してた。
考察してる中で分かったのは、意味不明な事を言ってた人の苗字が香坂って事、だけ。
「ありがとうございました!Aさん!」
また明日、お願いします!なんて言いながら、香坂さんは去ってった。
…待って、明日もあるの?
rt side.
Aさんと考えて、分かった。
やっぱり俺、好きな人の前では意味不明な事言っちゃうや。
頭の中では整理してて、整ってるのに、いざ話すと意味不明な事ばっか言ってる。
…もっと、ちゃんとしないと。
Aさんは、引いたかな?
というか、在り来りな事しか聞いてないかな?
俺の事、変な人って思ったりしちゃったのかな?
…それに一応この本借りてきたけど、何の本なんだろう。
タイトルは……うーん。文字が掠れてて読めないや。
あーあ。一目惚れなんか、なんでしたんだろう。
ただ相手を引かせるだけなのに。
…でも、いいや。片思いでも、なんとでもなっちゃえ。
俺の事だもん。後悔しちゃ、遅いよね。
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作者名:げころ | 作成日時:2022年1月5日 23時