【銀魂】ただいま、愛くるしい人よ

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夜遅く、土方くんからメールの返信が帰ってきた




件名には、遅れてすまんと




どうやら海外へ行っていて返せなかったみたいだ




そこには、俺も会って話しがしたいと書かれている




きっと、少し前の私なら気が引けたんだけど


もうどうだって良くなってしまう





私はいつでも大丈夫だと返せば



彼は急だが明日の昼間は空いていると言った





昼間なら晋助さんには何も言わなくても平気だし


お弁当も、その後作って持っていけばいい





分かった、と同時に


適当に選んだカフェを選択した





土方くんに会うのは、本当に久しぶりだ



最後に会ったのは、大学入学前の春である









＿＿＿＿『もう、行っちゃうんだね』




『あァ……』





二人でところどころ桜の花が色付き始めた川辺に座り、話したあの日





『お前は、大学卒業したらどうすんだ』




『……それは、私は決められないから』





そうか、と呟いた土方くんは



A、と私の名前を呼んで腕を掴んだ





『苦しくなったら、いつでも逃げ出していい』




無理に従うことはないんだ、と


こんなことを言ってくれる人は初めてで


私は溢れるような嬉しさが湧いたのを覚えている






『…ありがとう、土方くん』＿＿＿＿

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