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すん、と鼻をすする声で目を覚ます
身体を前に伸ばしてから
少し開いた扉の隙間をくぐった
暗闇に微かに見える一つの影
それは俺の主人である、Aの姿だった
こんな夜にどうしたのだと近づけば
彼女は膝を抱えて泣いている
またか
また、アイツが泣かせたんだ
そうに決まってる
俺を拾った男、高杉晋助
俺はコイツが嫌いだ
……だが、Aはコイツが好きだ
俺が泣くなと頬を舐めても
高杉がAに微笑みかければ、直ぐに泣きやんでしまう
『……銀時
どうして、上手くいかないんだろうね』
こんなに、好きなのに
そう言っては、涙の海を作る
大丈夫だと伝えたいのに
口から出るのは猫の言葉
伝わらなくて、もどかしい
お前も猫だったら、俺が幸せにしてやれるのに
高杉みてーに泣かせないのにな
『私のこと、嫌いなのかな……』
同じ気持ちでいてくれてたらいいのに……
あァ、嫌いだ
なのにAはアイツをこんなにも好いているから
どうしても、最後まで嫌いになれない
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ハル(プロフ) - あーむさん» 初コメありがとうございます!続編でも応援して頂けると嬉しいです!勉強頑張ってください! (2017年1月25日 17時) (レス) id: 33fffad235 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 銀皐月さん» 忘れてました!ありがとうございます!付け加えておきます (2017年1月25日 17時) (レス) id: 33fffad235 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - あるばかさん» 嬉しい!!初めて私がコメントしたのも、そんな感じの直球なファンです!というもので、懐かしく感じました(^^)どうもありがとうございます (2017年1月25日 17時) (レス) id: 33fffad235 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - ゆず子さん» ありがとうございます!これからも読み続けて頂けると嬉しいです!そして、子育て頑張ってください! (2017年1月25日 17時) (レス) id: 33fffad235 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 彩彌さん» わざわざ答えていただき、ありがとうございます!!使わせいただきますね!! (2017年1月25日 17時) (レス) id: 33fffad235 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory
作成日時:2017年1月10日 20時