【銀魂】ただいま、愛くるしい人よ

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『銀時、頼む


一度でいいんだ！』




アレから数時間ほど経ち


桂さんは酔が回っていて


隠れている銀時に交渉をし続けている





『一度でいい


俺に猫パンチというものをしてくれ！』




世の中には


いろんな性癖を持った人がいるんだな……






『おい！高杉！


頼む、銀時を見せてくれ！』




飼い主だろう、と晋助さんに詰め寄る





『俺にもそんなに懐いてねェよ』




なんだと、とすごい剣幕の桂さん



私は苦笑いでソファにだらしなく寝ている坂本さんに毛布をかけた





『ならAさん！


銀時を連れ出してくれ！』




『え？


でも無理強いは……』





一応おやつを手にして彼を呼ぶが


桂さんの姿を視界に映すと引っ込んでしまう




ごめんね、と心の中で謝り


穴の中におやつを入れた





『んなことよりヅラァ


コイツ連れて帰れよ』




親指で指すのは寝息を立てている坂本さんで



それには桂さんも困惑の表情を浮かべた

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