続き ページ23
ht｢A〜???何処に居るの〜???｣
優しい彼の笑顔の裏には嫌悪や恐怖が存在していた｡
決して自分に自信があった訳ではないが､貴女が側を離れたことで､精神は崩壊した｡
独りが不安で不安で仕方ない｡
貴女が居ないと生きていけない｡
自分の愛の重さに気づけなかったその瞳は､絶望に染まっていた｡
いっそのこと命を絶ってしまおうか｡そしたらAは心配してくれるかな､
そう考えると興奮する｡彼女はこんな惨めな俺を見て失望するだろうか｡
じゃあ､試しに心中してみよう｡
ut｢独りにせんでよぉ…｣
涙を流す蒼い瞳は､確かに恐怖を含んでいた｡
どうして?愛は沢山注いだのに｡
貴女も嬉しかったはずでしょう?
どうして自分を嫌いになったかわからない｡
どうして自分が存在しているかわからない｡
貴女を連れ戻さなきゃ｡
Aは俺のもの｡何をしても俺の側に居なきゃ意味のない子｡
嗚呼､Aの為の王子様になってあげよう｡きっと喜んでくれる｡
sha｢は???｣
彼の一文字には誰に対してかわからない圧と怒りに満ち溢れていた｡
きっと俺に心配して欲しかったんだろうなぁ､そうじゃなかったら何やねん｡
そう考えながらもパソコンを立ち上げる彼の頬は妄想の剰りか紅潮していた｡
しかし､彼の期待は打ち砕かれた｡
貴女の居場所は近所の交番｡彼女を汚す野郎共が居る｡
なんでが脳内を埋め尽くす｡
凶器を片手に､いや､両手に持って突撃しよう｡
待ってろ､今迎えに行ってやるわ｡
zm｢ﾁｯ…もっと身動き取れんようするべきやったか｣
舌打ちは相変わらずの短気な彼を毎日見ていればよくあること｡
だが､今回はその対象が定まっていないように感じる｡
彼女に付けていたGPSの行方を辿る｡
盗聴器は機能しているだろうか｡起動するだけするか｡
それが正解だったのだろうか?間違いだったのだろうか?
そんなことはどーでもいい｡大事なのはAと男が会話してる事実｡
仕事ができたな｡
雑魚相手に面倒臭ぇ…ま､命があると思うなよ｡
ni｢…絶対また
彼の瞳は熱を帯び､誰もが畏怖するような雰囲気を纏っている｡
八つ当たりにした戸棚が砕け､パラパラと破片の散らばる音がする｡
彼を静止できるのは貴女しか居ないが､肝心の貴女が怒りの種｡
貴女を愛していたのに､貴女は俺を愛してくれない｡
ならばどうしようか｡
ずっと前から悩んでいたことだった｡
なら､2人きりだったら愛する対象は1人やろ?
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 307人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品が参加のイベント 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いんおう(プロフ) - 素敵なご提案ありがとうございます！リクエストを確認し、続編にて執筆させていただきますので、もう少々お待ち下さいませ。 (2023年2月4日 10時) (
レス) id: dc5797398f (このIDを非表示/違反報告)
ぬぬか - あの…もう一度リクエストして良いですか？時間があれば書いて欲しいのですが、ユイカさんのリクエストの逆で、【夢主がお姉ちゃんだったら】をお願いしたいのですが良いですか？ (2023年2月3日 22時) (レス) id: 6a6324a65b (このIDを非表示/違反報告)
いんおう(プロフ) - ユイカさん» いえいえ、此方こそリクエストありがとうございました！物凄く遅くなりまして申し訳ありませんし、未だ3人しか筆が入っておりませんが、大変勉強になりました。貴重な機会をありがとうございます！ (2023年1月28日 10時) (レス) id: dc5797398f (このIDを非表示/違反報告)
ユイカ(プロフ) - リクエスト受けてくださりありがとうございます！難題を押し付けてしまい申し訳ありませんが、とても嬉しいです。応援しております (2023年1月27日 19時) (レス) @page47 id: 8a1cc91baa (このIDを非表示/違反報告)
いんおう(プロフ) - ユイカさん» 素敵なご提案ありがとうございます！リクエスト確認しましたので、執筆までもう暫くお待ち下さいませ。 (2023年1月1日 15時) (レス) id: dc5797398f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：いんおう | 作成日時：2021年11月19日 18時
