ままごと (今吉) (ページ3)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:5,039 hit

３ページ3

最初は妹と妹の友達のままごとに付き合うたってる感じ。

それが一年、二年と続いていくうちに

ままごとなんかやのうて、

Aを本物の妹みたいに

むしろ本物の妹より可愛い思えて、

いつの間にか誰よりも大事な女の子になった。

甘ったれで、そのくせ気遣い過ぎるほど気遣いで、

でもちょっと空気読めてへんくて頑張れば頑張るほど空回る。

いつも側にいて見守っとらんと心配でしゃあない。

Aはワシにとってそういう存在や。

ワシが高校に進学することになって家を離れる事になった時も

Aの事が心配やった。

そやから、二年後の今、

Aがワシの学校に進学してきてくれて嬉しかった。

っちゅうか、安心した！

(もぉ離れた2年間妹からAの話聞くたび心配でしゃあなかった。)

(なんでAはあないにどんくさいんや...週一で怪我するて、ハァ。)

(まぁ同時にこの子寮生活できるんやろか？と、また新たな心配事も出来たんやけど...)

ほんま心配や。

いつか大きい怪我でもして命に関わるようなことがあったら、

跡が残るような怪我して嫁に行けんかったら....

(なんやワシ兄貴っちゅうより父親のような気分やわ...)

そう、ワシにとってAはあくまで妹で

愛情はあるけど、恋愛の類とは程遠い家族愛みたいなもんや。

そやからこんな風に告白されたら困る。