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Aside


私もポケットに手を突っ込むとさっき調達しておいたグレネードが入っていた。

それを見た男の人は「一斉にグレネードを投げてその隙にどっちかが様子を見てボタンを押そう。」

と言った。残り時間はあと2分。もう考える時間さえも無くなってきた。


「...分かりました、一緒にやりましょう..!」


そうして私たちは一斉にグレネードの線を抜きロボットに投げた。


ボンッ!!!


っと言う激しい爆発音と共に大きな風が吹いてきて、体ごと吹き飛ばされそうになった。


爆発した後すぐに私たちは命を賭けて走り、ロボットに近づきボタンを押そうとした。


バンバンッ!!


その瞬間ロボットは何事もなかった様に銃を私たちに撃ち始めた。

グレネードを2個受けた上でダメージ0。
ダメだ。このロボット無敵すぎる。

隣にいるお兄さんも絶望した顔をしていた。
それは私も同じだった。

体育館にいる人全員が死を覚悟した。
私も同じだった。残り時間はあと5秒。
もう、どうすることもできないと目を瞑った。


「..っA!!!諦めないで!!」


体育館に響き渡った大きな声はめぐみの声だった。
めぐみはそう言いながら私に銃を投げてきた。


バンッ!!


私はその銃をキャッチし咄嗟にその銃でロボットの頭上を狙い、1発だけ撃った。


ピロリロリン!!


舞台のスクリーンを見るとビンゴ大会でビンゴが出た時のように 百発百中 という文字が大きく出ていた。
制限時間はあと1秒を示し、止まっていた。


「コングラチュレイション ゲームクリア」


大きな機会音が体育館中に響き渡った。


「...嘘!!当たった..!!!」


状況が理解できずにロボットを見ると動きは止まっていて、ボタンの場所に弾丸の跡が付いていた。

ギリギリで撃った弾がボタンに当たっていた。

このゲームの名前のひゃっぱつひゃくちゅうはそう言う意味だったんだ。
最初から素手でボタンを触らせる気なんて無かった。


ボンッ!ボンッ!!


ロボットは動きを止めたのと同時に爆発し、火を上げながら元の姿が想像できないほどになってしまった。


「お姉さん!!本当にありがとう..!もう無理だと思ってたよ!」

一緒にグレネードを投げたお兄さんが私の手を握りながらそう言ってくれた。


「A!!ほんとにありがとう..!」


とめぐみもこっちの方へ走って言ってくれた。

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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです!キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしています! (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです!よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します!この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます( ; ; )早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ay. | 作成日時:2023年2月4日 20時

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