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A side
私がロボットの方へ走ると、やっぱりロボットは食いついてきた。私を目掛けて撃ってくる。
私は銃を避けながら走り続けた。
正直言うと、かなりきつい。
バンバンッ!!
その間にもみんなが銃で足を打ってくれている。
銃を避けながらも流石に全部の弾丸は避けられず、腕や足に掠ってしまい切れ傷が何箇所もできてしまっている。
「ッ..こっちよ!!!」
声を出して動かないと恐怖で足が動かないと思った。
だから私はなるべく声を出して走り続けた。
流石にスペードのゲーム。体力の消耗が半端じゃない。
撃てる時は私も銃をロボットに撃ち続けた。
でも流石にロボットの速さには勝てずにどんどん私とロボットの距離は近づいてしまっていた。
後ろで何か空気を切る様な音が聞こえ危険を感じ、走りながら後ろを向くと、もう後ろまでロボットは迫ってきていて剣を振り回していた。
そして私が一瞬気を抜いた隙に足をかなり深く切られた。
「ッ...痛!!」
足が思う様に動かない。やばい。このままだと体も切られる。...もう、無理かも。
不意にそう思った瞬間、柱から若いの男の人が手を差し伸べてくれた。
「...お姉さん!!こっち!!」
私は咄嗟にその手を掴み無事に柱に隠れることが出来た。
あと1秒でも遅れていたら死んでいたかもしれない。
「...はぁ、あ、ありがとうございます..!」
そう男の人に言うと男の人は「お礼を言うのはこっちの方だよ。」と言った。
「お姉さんが頑張ってくれたおかげで、見てよ。ロボットの足が鈍くなってスピードがかなり落ちてる。」
ロボットに目を移すと確かにさっきより遥かにスピードが落ちていた。
「足かなり深くいかれてるね、大丈夫..?」
男の人がそう心配してくれたが、今は怪我を心配してる場合じゃない。あと3分でゲームオーバーになってしまう。
周りのみんなを見るとかなり疲れ果てていた。
体力的にもカウントダウンの時間的にもあと少ししか時間がない。
「大丈夫です..!!それよりあと3分しか!」
男の人は手に何かを持って、「これを使って、賭けるしかない..」と言った。
待っていた物はさっき舞台上にあったグレネードだった。
「これをあのロボットに向かって投げて、爆発したあとの隙を狙ってボタンを押そう。」
確かに、そうでもしないともう方法がない。
スピードはかなり落ちた。タイミングを合わせてグレネードを投げるのは難しいことじゃない。
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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです!キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしています! (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです!よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します!この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます( ; ; )早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ay. | 作成日時:2023年2月4日 20時