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Aside
バンバンバンバンバンッ!!!
一生打ち続けてくるロボット。この間にもスクリーンに移されている20分のカウントダウンは迫ってきている。
考えなきゃ...ボタンを押す方法..
このロボットと近距離戦なんてまず無理だ。
「まず、どうする..?」
私と一緒の柱に隠れためぐみが問いかけてきた。
まずは銃で足を撃って壊して、あのバカみたいなスピードを落とすしかない。
「まずはあのスピードを落とすしかない。めぐみ、銃持ってる?」
私がそう言うとめぐみは「持ってる」といいながら彼女の手にある銃を見つめた。
「その銃で足を狙ってスピード落とそう」
そう言った瞬間めぐみは覚悟を決めた様に頷いた。
バンバンッ!!
私たちは同時に柱から身を出し、足を狙って打った。
「皆さんも!足を狙ってください!まずはスピード落としましょう!!」
私がそう言うと銃を持っている人達が一斉に足を狙って打ち出した。
ロボットの足は少し打っただけじゃ壊れない程頑丈に作られているけど、継続して打てばいつかは壊れるはず..!
私たちに向かって容赦なく打ってくるロボットは段々距離を縮めてきた。
近距離戦になってしまうと終わりだ。
絶対に撃たれて終わる。
残り時間はあと10分。いつのまにか10分が経っていた。
その瞬間2人の男の人達のいる柱の横までロボットが迫ってしまっていた。
「にっ逃げろ..!!!」
男の人がそう言い柱から身を出し走ってしまった。
やばい。あの人撃たれる。
バンバンバンッ!!!
ロボットが1人の男の人の背中を撃った。
男の人は血を流しながら倒れてしまった。
その瞬間、体育館の空気が乱れた。
このままだと全員死んでしまう。
もう人が死んでしまう姿を見たくない..
私が動かなきゃ...!!
「..皆さん!私が囮になるのでロボットの足を撃ち続けてください!!」
覚悟は出来ていた。そもそも動ける人が動かないとこのゲームはクリアできない。
「ダ、ダメだよA!!!危険すぎる!」
めぐみが慌てた顔をして動こうとした私の手を掴んだ。
「..大丈夫だよめぐみ。私頑張るから、めぐみは撃ち続けて!このゲームから生き残るために。」
めぐみの顔を見ると私も恐怖に飲み込まれそうになったからなるべく見ずに笑顔でそう言った。
私は深呼吸をし、全速力でロボットの方へ走った。
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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです!キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしています! (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです!よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します!この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます( ; ; )早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ay. | 作成日時:2023年2月4日 20時