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Aside

部屋を移動している間にチシヤに黒い封筒の事を詳しく聞いた。


「黒の封筒。」

「ビーチの連中からかき集めてきたトランプはボーシヤの様ロイヤルスイートの金庫に保管されてる」

「その金庫の電子ロックの暗証番号。そのメモが封印されているのが黒の封筒だ」


皆んなから集めたトランプを何処に保管しているかと疑問に思っていたけどやっぱり厳重に保管されていたんだ。


「黒の封筒はナンバーワンが入れ替わった時のみ開封を許される」

「新たなナンバーワンは幹部の前で、自分だけ暗証コードを確認する」

「そして、コードの記された紙を新たな封筒に入れ再び封印して幹部全員の署名と共に保管する」


そうチシヤが説明し終わったところで移動先の部屋に着いた。中に入るとそこには大きな机の周りに椅子が幾つか並んでいる。

続々と幹部が席につく中、私もチシヤの隣についた。


「どうぞ、大将」


ニラギが黒の封筒をアグニに渡して席につく。

黒の封筒には赤いシーリングスタンプにBOSSと言う押し印が押してあるのと共に当時の幹部全員のサインが書かれている。

アグニが黒の封筒を開封した。
私の見間違いかもしれないけど、一瞬アグニの表情が濁った。予想外のことが書かれていたのかもしれない。

アグニは新しい白紙に暗証コードを書いて再び黒の封筒に入れてBOSSの押し印を押した。

幹部全員が1人ずつ白いペンでサインを書いて引き継ぎは終了した。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


部屋に戻った私はずっとこの現状を変える方法を考えていた。このままビーチに居てもゲームに参加させられるだけできっと何も変わらない。

ボーシヤが言っていた通りあのトランプが揃えばきっと次の展開につながる筈。


「..ってことはやっぱり、あの厳重に管理されてるトランプを手に入れるしか無いかぁ」


私はそんな独り言を呟いた。
あのトランプさえ手に入れれば可能性は広がる。

見つかったら殺される。
そんな考えが頭をよぎった。
でも、ボーシヤが死んでビーチの結束力が失われた今でしか出来ない。

時計を見ると午後6時を示していた。

今はきっとボーシヤが死んで政権交代した事をビーチの人達に演説している所だ。

こんな絶好のチャンスきっと二度とこない。

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ayn. - クイさん» 初コメありがとうございます♡とっても嬉しいです!これからも頑張りますのでよろしくお願いします✨ (2023年2月17日 17時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
クイ(プロフ) - 初コメです!キュンとしたりハラハラしたりめちゃくちゃ面白いです!更新楽しみにしています! (2023年2月15日 22時) (レス) id: 5923468ba0 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - あかねさん» 初コメありがとうございます🎵めちゃめちゃ嬉しいお言葉すぎます♡これからも楽しんでいただければ幸いです!よろしくお願いします✨ (2023年2月7日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 初コメ失礼します!この小説すっごく面白くて大好きです🥺更新大変だと思いますが、これからも頑張ってください💪 (2023年2月6日 6時) (レス) @page8 id: b290921bd3 (このIDを非表示/違反報告)
ayn. - 金成さん» ご報告ありがとございます( ; ; )早急に外して参りました、教えてくださらなかったらそのままでした、本当にありがとうございます(>_<) (2023年2月5日 20時) (レス) id: 6fff18c5cc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ay. | 作成日時:2023年2月4日 20時

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